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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 164

覚醒剤を打ってテンションが上がり、女性の前にジャックナイフを持って姿をあらわしたストーカーを八神渉ならば「人間のクズ」とあっさりと言いきるだろう。
プログラマーの若い男性が無許可風俗店のホームページを覚醒剤を打ち徹夜続きの作業で作成したときに、働いていた風俗嬢に目をつけた。
デリバリーヘルスだったので、プログラマーの男性はその気に入った風俗嬢をまめに指名した。
「僕とつきあってほしい」と告白したこともあった。
「はい、ありがとうございます。このお仕事をしているうちは彼氏をつくるつもりはないんですけど、デリヘルを辞めたらでよかったら」
女性はそう答えたとストーカー男は警察で自供している。
犯行に至る経緯で被害者女性が無許可風俗店の風俗嬢だったことは報道されていない。
犯罪グループの摘発前に報道してしまえば、蜘蛛の子を散らすように逃げてしまうからだ。
結局、給料の未払いで嫌気がさした女性は、犯罪グループから離れようと引っ越しをした。
明らかに殺意があったのか、殺意がなく衝動的に腕をたまたま刺してしまったのか、そこがプログラマーの若い男性ストーカーの裁判の検察側と弁護側との争点になったが、司法取引があったので、殺意はなかったとされた。
もちろん元風俗嬢を刺した時に覚醒剤を打っていたことは隠されていた。一発実刑にはなったが求刑が2年で判決は1年6ヶ月という短い刑期となった。被害者との示談が不成立でなければ執行猶予もありえた裁判となった。
覚醒剤を打ったストーカーの男性は、約束を破って自分に何も告げずに店を辞めて姿をくらました女性に対し、殺意を抱いていた。
被害者女性は裁判を傍聴することもなかった。犯罪グループにハッカーとして協力して得た報酬を、借金があるから困っているので風俗嬢が辞められないと話した被害者女性に、もう自分と結婚を前提につきあっていると思いこんだ客の若い男性はデリバリーヘルス代とは別に女性に渡していた。風俗嬢は結婚の約束をしたわけではないが、渡された金をもらって逃げたようなものだった。
「お金は返すから、殺さないで」
ストーカーとなった若い男性客はそれを聞いて激昂し、左胸を狙ったが、女性が腕で心臓をかばい腕にジャックナイフが刺さった。殺害に失敗したと思った瞬間に女性が痛みに悲鳴を上げたので、人に犯行現場を見られるのをおそれ、あわてて逃走した。
被害者女性が裁判を傍聴したり、参考人として裁判に参加しなかったのは、こうした事情があった。女性は自分を刺したのは見知らぬ男性だと供述したので、初めは被害者女性は強盗に刺されたものと警察は判断して捜査していた。
元暴力団組員の失業者たちをメインに雇用している元締めの徐蓮花(シューリェンファ)は、闇カジノと無許可風俗店を警察からの情報提供から奪った。
麻薬密売、武器密売、賭博、売春、密航、人身売買、高利貸し、みかじめ料徴収、詐欺、恐喝、強盗、誘拐、嘱託殺人、マネーロンダリング、ハッキング……その犯罪活動・資金源は多岐にわたる。
そのひとつに、隆史の別荘への宅配がある。
徐蓮花は組織に所属している者たちを、厳しい掟で仕切っている。
デリバリーヘルス「ピーチパイ」は、徐蓮花の手下の燕杏(イェンシィン)が店長となった。
闇サイトストーカー事件の被害者女性が風俗嬢として働いているとき、ハッカーの若い男から金を口先三寸でだまし取っていることが経営者にバレて、罰金を払うか給料3ヶ月停止ね処分になったので逃げた。だから、ハッカーの若い男は、だました女を見つけて刺し殺そうとした。
その情報を、燕杏は再雇用した風俗嬢たちから聞き出し、除蓮花に報告した。

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