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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 159

「さて、鈴木くんたちはアパートの部屋は敵にバレてるから戻れない。どうする?」
「隆史様、しばらく二人にはホテル暮らしで我慢してもらうのが無難だと思います」
「わかった。10日間滞在でいいね」
隆史が高級ホテルのスイートルームを二人のために用意したので、吉川雅美はタクシーでホテルに到着したとき、とても驚いた。
ストーカーに狙われてナイフで刺された女性のニュースに対して、吉川雅美はあえて八神渉に何も言わず話題にすることを避けている気がした。
街で話題のスイーツ、芸能人の結婚、そうしたニュースには八神渉にあれこれ話しかけてくる。
しかし、闇サイトストーカー事件、と見出しを見ると黙り込むかテレビを消してしまう。
高級ホテルのスイートルームで、吉川雅美は「渉くんにはやっぱり話しておかないといけない気がします」とベッドで、なぜ失踪者になったのか話し始めた。
吉川雅美は結婚前の旧姓の名字は北川という。結婚して吉川という名字に変わった。
雅美の父親は誰なのか。雅美の母親には兄がいる。
天満教という宗教団体の教祖となった北川天は雅美の伯父にあたる。母親は未婚の母として雅美を出産し、地方の田舎町で雅美を育てた。
なぜ自分には父親がいないのかと雅美が質問すると「雅美さんのお父様はご病気でお亡くなりになられたのです」と教えられ、それを信じて育った。
なぜ雅美が自分には父親がいないという話から始めたのかわからないが、八神渉は雅美に腕枕をしたまま黙って聞いていた。
母親が結婚していたが夫が亡くなってシングルマザーになったのではなく非婚出産だったことを雅美が知ったのは、地方に母親を残し都内の大学に進学した頃、天満教の教祖の北川天から一人暮らしをしている雅美のもとに1通の手紙が届いたことがきっかけだった。
手紙には「私は君の父親のことを知っている」と書かれていた。
雅美は北川天と会った。
戸籍謄本には雅美の伯父にあたることが書かれていた。
父親の名前がない。そこで、母親が一度も結婚したことがなく子供を産んだ非婚出産だったことを雅美は知った。
「私は宗教者の人生を選んだとき、両親の反対を押しきって家を出たまま、故郷を離れて戻っていない。さて、君の父親は誰か恭子から聞いているのかな?」
「いいえ、私の父親は癌で亡くなったとしか聞かされていません、父の名前も知りません」
「恭子には私と会ったことは言わないほうがいいだろう。恭子は故郷を離れた田舎町で君を育てながら、過去を捨て生活しているようだ」
北川恭子。北川天の妹。雅美の母親。
大学卒業まで北川天は雅美の生活費なとを支援してくれたが、母親には言わないようにと北川天は言った。
北川天との関係を隠すために、雅美は母親に会うのは年に一度、手短に月に一度電話か手紙でやりとりをするぐらいの距離を置いて接するようになっていた。
母親も田舎町から娘に会いに上京することはなかった。
大学を卒業しても北川天は支援をしたいと雅美に言った。
肉体関係があったわけではない。
大学卒業後、看護師として雅美は都内ではなく近県の病院に就職。三年間勤務した。そして、父親が院長の内科医、10歳歳上の吉川から求婚される。
大学入学から支援してきた北川天が、雅美を従順な牝奴隷に洗脳しようとしたのはそのタイミングだった。
吉川との結婚、雅美は専業主婦となった。
「北川天は私を犯したあとで、恭子に似ていい女に育ったと言いました。私は兄妹の近親相姦で産まれた子だったのです」
このままでは母親と同じように北川天の子供を孕まされてしまうと雅美は思った。
まだ夫の和義には北川天との関係を言い出せず、母親に北川天との関係が本当なのかと、実家に行って聞いた。
母親の恭子は北川天に会いたいと、雅美に泣きながら言った。
北川天は妹の恭子も洗脳して犯していた。
雅美はおそろしくなって母親との連絡を絶ち、また、夫には家出する前に、北川天との肉体関係が結婚後も続いていたことや、母親が信者として北川天を崇拝していることなどを打ち明けた。

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