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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 153

吉川雅美は八神渉の要求に顔を横にふった。
ネットカフェ暮らしには、たしかに疲れている。
ベッドでゆっくり眠りたい。
顔も声も、服を脱いだら体つきも、吉川雅美が素敵だと思う男の人が、やらしく大胆に自分の体を求めてくれている。
でも、なにかちがうと吉川雅美は感じている。
「あんたにあそこで会えるとは思えなかったし、他の失踪者のほうが見つかれば金になる。あんたを見つけて、俺はいい女だと思った。やりたいと思った。それで俺の部屋に連れてきた。このあと、あんたをどうするかまでは、まだ考えてない」
八神渉はベッドの上で吉川雅美のとなりであぐらをかいて、頭をかきながら話しかけた。
「あんたが援助交際してる女なら、ラブホテルに連れ込んで、やらないでラブホテルの場所と部屋番号とかを連絡して探してる人に引き渡すけど。あんたはそうじゃない」
「うん、私は援交とかしたいと思わない。派遣のバイトをしてますし」
「お金を払うから見逃してほしいって言ってたよな。でも派遣のバイトの週払いじゃ、あまり手持ちはないんじゃないの?」
「貯金が少しありますから」
「それ、ヤバいかもな」
「えっ、何か問題がありますか?」
「その口座がある銀行に警察が要請すれば、どこでいくら引き出したとか情報提供される。ATMとかどこを使ってるかで行動範囲が推測できるから、警察に追われてたら見つかりやすい」
八神渉は人から聞いた話でも、自分の知っていることのように平然とすらすら話す。
闇カジノでアルバイトしていると、詐欺の犯罪に関係する話や覚醒剤などの密売に関係する話は飽きるほど聞くことができる。
八神渉は詐欺の出し子が警察に足取りをつかまれる話を、吉川雅美にはATMの履歴から足取りを追えるという話だけを切り出して話している。
吉川雅美が身の安全と口止め料として払うという金が、派遣のアルバイトの給料ではないと考えている。

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