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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 151

部屋に上がらせてすぐに抱きつき、小声で「騒いだら警察が来ますよ、吉川雅美さん」と囁いた。
唇を噛んで嫌そうな顔でにらみつけられたが、八神渉はマンガ喫茶で失踪している人妻を見つけた時からムラムラしていたので、勃起しっぱなしだった。
服装は黒色のVネックセーターにユニクロのジーンズ、髪型は黒髪ロングのストレート。口紅と薄くファンデーションで化粧している地味な感じ。フレームの細いメガネをかけている。
そのへんのゴミ捨て場に朝にゴミ出しをしていたり、夕方スーパーで夕飯の買い物をしている感じの30歳の人妻。
そんな吉川雅美の胸のふくらみを八神渉はセーターの上から揉みまわし、首筋に舌を這わせた。
吉川雅美がなぜ夫の前から失踪して逃げ続けているのか。夫婦間でもめたりして、どうしても夫婦で暮らすことに我慢できなければ、実家の両親や親友などに相談したりして離婚したりするのだろうが、吉川雅美は家出して失踪し、歳上の夫がインターネットの失踪者探しの掲示板に妻の画像を掲載して探している。
家庭内暴力や夫の浮気、または、吉川雅美自身の浮気だったのか、失踪者探しの掲示板には失踪に原因の事情は書かれていない。報酬額は12万円。探偵の浮気調査の費用よりも安い。
行方不明者との離婚が認められる条件は、大きく分けると二つある。
生死がわからない状態が3年以上続いている。
この条件は「配偶者が3年以上失踪している」という客観的事実と、「探したけれど見つからなかった」という努力を裁判官に認めてもらうことが必要でこのときの失踪は、人づてに生きていることは確認できているが、自分とだけ連絡が取れないというケースは含まない。
最後に生死を確認して、つまり顔を合わせた、メールや電話をしたなどがまったくない状況で3年以上経過したことを指す。一度でも連絡が入ったり、知人から「見かけた」など生存確認がなされると3年間のカウントはリセットされる。
生死がわからない状態が7年以上続いている。これは「失踪宣告」といって生死不明の失踪者が死亡したとみなす制度で、これも残された側は離婚を申し立てできる。
つまり、残された側として失踪届を警察に出している人しか離婚の申し立てはできない。
「探したけれど見つからなかった」と離婚の申し立てをスムーズに受理されるように掲示板に書き込みをしてあるのか、本気で12万円の報酬額で失踪した妻を探しているのかわからない。
見つけたと連絡して、相手から「何てことをしてくれた、3年の失踪期間がリセットされてしまう」と迷惑がられることだってありえない話ではない。
見つけたはいいが、連絡するべきか判断に困る。
3年以内でも配偶者の失踪が理由であれ「悪意の遺棄」で離婚を申し立てることはできる。
悪意の遺棄とは民法770条に定められた離婚条件として認められる事由の一つ。
夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない、という夫婦の義務を正当な理由なく怠るのが「悪意の遺棄」にあたる。配偶者の失踪の場合、突然家を出たまま帰らないのは「同居義務」違反であり、養育費や生活費などの仕送りもない「扶助義務」違反に相当する。
このため失踪から3年以内であっても訴訟を起こせば離婚を認められる可能性がある。
離婚が成立すれば、失踪者も離婚されて独身になる。
失踪せずに離婚届にお互いにサインをして役所に二人で提出すれば、離婚はすぐにできてしまうが、あえて失踪する理由があるとすれば、逃げ出さなければならなかったか、3年間の失踪期間を途中でリセットして、離婚後の別の相手との再婚を妨害するぐらいか。

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