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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 149

「玲香が別荘から出て運動するのとか嫌いなのに、きれいな体つきを維持してるのは、奏が気をつけてるからか」
「ほったらかしな御主人様とは私はちがいます」
ぴしゃりとひさしぶりに隆史に奏は言ってみる。
隆史の愛妾になったばかりの頃は、隆史によくあれこれときつめに注意をしていた。
子供の頃から大人の女性たちが世話されてきた隆史は、最近はそれなりになってきたが、風呂上がりに背中がふけていなかったり、耳掻きを自分からしなかったり、足の爪を切らなかったりしていた。
隆史が自分でしっかりできないことを奏に注意された回数が10回になったら、奏が満足するまでセックスしてもらう約束をさせた。もちろん、奏は、風呂上がりの隆史の背中は拭いて、耳掻きは膝枕をしてこまめに行い、足の爪もチェックして切った。
隆史は奏に注意されないように気をつけている。
人さらいの男が、奏をただのメイドだとだと思い、横柄な態度で接したことに隆史が怒ったとき、奏は胸の奥がきゅんとした。氷川奏は顔には出さないが、隆史に甘えたい気持ちでうずうずしている。
中島玲香は隆史に頭を撫でられて、うれしいけれど、そんな簡単なことで許さないというふりをしている。隆史の手を払いのけたりしない。
「悪かった、二人が仲良く待っていてくれるのはとてもありがたいよ。帰ってきた感じがして、なんかとても落ちつくんだ」
顔を赤らめた中島玲香が、氷川奏の顔を見つめている。
(玲香さん、かわいい。隆史様に撫でられて、あんなに照れてる)
「奏、夜になったら浴室にエアマットとローションを用意しておいてくれ。美肌の湯を作るから」
氷川奏は隆史に美肌の湯でマッサージされたことがある。媚薬ローションを入れた湯だと知っていて、どのくらいの湯かげんで入れるか、混ぜるローションの適量も把握している。
「奏さん、美肌の湯って?」
「ふふっ、温泉に入ったみたいに肌がすべすべになりますよ」
隆史は夜中の3時に帰って、結局ちゃんと眠っていないので、夕食まで書斎のソファーでごろんと寝そべって眠ることにした。
奏は割れたときのために用意してある予備のガラスを入れて、別荘の窓の修理した。
玲香は奏に教えてもらいシチューを作れるようになったので、隆史に食べてもらおうと準備した。
(クソ、クソ、クソ、クソ、あのデブを絶対に許さねぇ)
隆史の別荘で殺されかけたと思っているチンピラ、実際は隆史が恩情で親切に命は奪わずに逃がしてやったのに、逆恨みしている八神渉(やがみわたる)は、手持ちの現金も貯金もないので、明日からどうするか考えていた。
財布に入っていた3千円で、コンビニエンスストアーで、タバコとあんぱんと缶コーヒーを買った。
オフィスビルの隙間の小さな路地で一服して、吸殻を踏みつけている。金のあてはまったくない。あんぱんをかじり缶コーヒーで流し込む。
家賃を3ヶ月ほど滞納していて、滞納している家賃を払わなければ、あと10日ほどでワンルームのアパートから退去するように不動産屋から勧告されている。
隆史が別荘で中島玲香のシチューを食べて、二人からどんな反応をするか見つめられているのと同時刻に、八神渉はイライラとしていた。
家出人の中島玲香という女子高生を樹海の館から樹海の外まで連れ出す。玲香を迎えに来る相手と一緒に都内に送ってもらう。金はその車内で現金で受け取れるはずだった。前金もなしだが、高額の報酬の人探し。
100万円で滞納した家賃を払い、残りの金でしばらく働かないで暮らせると思っていた。

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