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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 144

「隆史様っ!」
メイド服を着た氷川奏が両手に金属製の警棒を両手に持って玄関ロビーに走り込んできた。
隆史は二階から階段をかけ降りてきたところだった。
「ガラスが割れた音がした気がしたからな」
「ええ、東通路です。書斎にいてよく聞こえましたね」
警棒を一本は隆史に手渡し、玄関の大扉を開こうとしている背を向けている侵入者にゆっくり近づいていく。
「くそっ、何で開かないんだ!」
扉を泥のついた靴で蹴った。侵入者の足跡がついた。
「これ以上、汚したり、壊したり汚すなよ」
扉を蹴っていた男が隆史の声に振り返った。
「目的は金か?」
別荘に侵入してきた作業用のつなぎを着た男に隆史がのんびりした口調で言った。
氷川奏はいつでも殴りかかれるように身構えている。
拳銃を所持してる可能性だってある。
不法侵入してきた窃盗犯の男は、搬送係にまぎれこんで隆史の別荘に来た。隙をみて別荘に侵入しようと考えたが、他の元組員の搬送係たちの目が気になって一度帰った。
ここまでは監視カメラの画像で奏は確認できている。
別荘の窓ガラスを割って侵入して、すぐに照明が点灯したので、玄関ロビーに逃げてきたのも、確認する余裕はなかったがしっかり録画されているだろう。
「警察でも何でも呼べるなら呼べよ。こんな樹海の中にある家に警察だって来れないだろうが?」
男は開き直ったのかその場であぐらをかいて座り込んだ。
ガラスを割るときか、侵入するときにガラスにひっかけたらしく右手から血が垂れている。
「救急車も来ないから、不便なところだよ。荷物運びの人たちから逃げ出して、ここまで戻って来れたんだね」
「なんでこんなところに、あんたたち、住んでるんだ?」
「まあ、いろいろあってね。ガラスの修理も掃除も自分たちてやるんだ。めんどうなことを増やさないでくれよ」
隆史に言われて、男はため息をついた。緊張の糸が切れてしまったようだ。
「悪かったな。これだけでかい家なら売れそうな物とか現金で札束ぐらいあるんじゃないかって思ったんだ。もうあんたの好きにしてくれ」
「あきらめるのが早すぎだな、暴れたりしたら殴るつもりで警棒も用意したんだが」
隆史が氷川奏に目配せした。
「おいおいかんべんしてくれ、こっちはガラスでケガしてるし、殴られても救急車来ないんだろ、死ぬかもしれないじゃないか」
隆史が苦笑して奏に「傷の手当てをしてやって」と言うので、しかたなく包帯や消毒液を急いで持ってきた。
傷は浅く3pほど。右手首の外側で、動脈を傷つけたりもしていない。「うん、これなら縫う必要もない」と隆史が奏の肩ごしに傷をのぞきこんで言った。

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