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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 142

置き去りにされた仲間ではない別荘への侵入者が別荘に救助や治療を求めて辿り着くこともまれにある。
運搬係たちは隆史の別荘を狙う犯罪者を置き去りにしたときは、氷川奏に置き去りにしたか、逃げ出したかなどしっかり報告してくる。
そういうときは真夜中でも氷川奏は別荘の中を侵入者がいないか見廻りして歩く。
別荘に辿り着けず、かといって樹海からは自力で脱出できず、歩けなくなるまでさまよった末に餓死することがほとんどである。
侵入者かと照らしてみたら帰った隆史がまぶしいとぼやき目をぱちぱちとさせているので、氷川奏は緊張が解けて微笑している。
「犬ですか?」
「柴犬とか、トイプードルとか、知らない人によく吠えそうなのがいいかも」
「ちゃんとまめに帰って来ないと、隆史様も吠えられそうな気がします」
「うーん、じゃあ、やめておこう。樹海で犬が迷うかもしれないし」
隆史はあくびをしてそう言うと「少し寝る。見廻りはほどほどにして奏もちゃんと寝ろよ」と自室へ歩き出す。
「おやすみなさいませ、御主人様」
隆史の背中に氷川奏が一礼する。ひらひらと隆史は奏に振り向かずに奏に手をふった。
侵入者が館に侵入して何かを奪っても、窃盗犯は樹海であっさり隆史に確保され、隆史は金品を奪い返すだろう。
そして氷川奏や中島玲香の美しさに、侵入者が手を出したなら、隆史は侵入者を生きて樹海から帰すことはない。
氷川奏は隆史が別荘に帰ったので、見廻りを切り上げて監視室に戻った。
この監視室は氷川奏が管理しており、私室としても使うことを許されている。中島玲香を地下室に監禁したときは、この監視室に氷川奏は待機してモニター越しに隆史の指示を待っていた。
別荘の館の入口やロビー、地下室など、あちこちに監視カメラが設置されている。そのカメラの撮影した映像や音声は、この監視室のモニターで確認できる。録画もされていて、氷川奏は食材や日用品を搬送してきた男たちの中に、新人が一人いるのを確認した。
荷物の搬送のあと、新人が姿を消したとベテランの搬送係の男たちが別荘に戻ってきて報告した。
(樹海で迷っているのでなく潜んでいるとしたら、必ず館にやって来るはず。でも、何のために?)
隆史の命を狙う者がいれば、命にかえても檜垣の当主を護れ。氷川奏は他の愛人たちとは異なる事情で、別荘で隆史のメイドをしている。
檜垣一族の後継者を産むことの他に、他の愛人たちがもしも隆史の子を孕んだら、その子の命も隆史の命と同じように護ることを命じられている。氷川奏は隆史に嫁ぐのだと幼い頃から聞かされて育てられた。
氷川奏は隆史以外の男性とセックスしたことがない。
隆史と同じ檜垣の当主となりえる体質を持つ子を産むことがあれば、その子は七歳になると、母親から引き離されて育てられる。
毒物への耐性をさらに上げるために、毒物を含んだ食べ物を毎日与えられる。

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