河井望は「よっしー」と吉沢真麻にあだ名をつけて呼んでいる。河井望は自分の趣味や嗜好を他人と共感できなくても、嫌ったり避けたりしない。河井望が嫌っているのは、自分に自信がやたらとあって、他人の趣味や嗜好に間違っているからあからさまに避けたり、本人の知らないところで悪口を広めたりする行動を悪気もなくできる人たちである。

「あの子、ちょっと変わってるよね」

そんな感じで、ひそひそ話す人たちを河井望は嫌っている。自分の常識や自信の根拠をぐらつかせる相手を、自分のグループから排斥して、仲間はずれにしようとする癖がある人たちである。
悪気はなく、自分の常識が正しいと信じきっているために、良かれと思い自分の趣味や嗜好をおすすめして、真麻が断ると避けたり仲間はずれにする人たちと、河井望はちがう考えかたを持っていた。
ゲームの誘いを断っても、河井望の真麻に対しての態度が変わらなかったので、まあちゃんは私が守ってあげると気合いの入っている「真帆ちゃん」は河井望なら、まあちゃんの友達になってもいいと判断した。
緊張しきっていた吉沢真麻は、河井望には少しずつかわいらしい微笑を見せるようになった。
おとなしく人みしりな雰囲気がある転校生の吉沢真麻は、河井望の所属している美術部に入部した。
星野舞の天使降臨の幻を描いた絵画は、まだ完成されていない。
エロマンガ家メイプルシロップこと緒川翠がキャラクターデザインやシナリオを担当している１８禁オンラインゲーム「聖戦シャングリ・ラ」のゲームシナリオも、騎士団の女騎士たちが異界の門を破壊する作戦に挑むための訓練中となっている。
星野舞や緒川翠の想像力は、幻想界につながっている。そして吉沢真麻の想像力もまた、幻想界につながっている。
吉沢真麻に、ほぼ同化した状態で憑依している姫野真帆の亡霊は、幻想界から再構成されて現実の世界に目立たないように再構成されて存在している。
吉沢真麻が経験したロリコンの青年の宮原清から愛撫された快感の記憶は、姫野真帆の亡霊も共有している。
「まあちゃん」が宮原清から股間の小さなわれめやクリトリスにむしゃぶりつかれて、未知の快感に身悶えていた時、姫野真帆の亡霊もまた快感を知った。
興奮した宮原清は「まあちゃん」の股間に勃起した肉棒をこすりつけ、膣内に挿入しないうちに射精してしまった。
宮原清は「まあちゃん」を愛しいという思いが溢れたように感じながら、白濁した熱い精液を「まあちゃん」の下腹部や腹部にまき散らした、