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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1098

月虹学園の女子寮で生活している吉沢真麻の異変に気づいたのは、他人にあまり興味がない星野舞や島袋琉ではなく、このふたりの親友である河井望だった。

「うーん、よっしー、なんか顔色悪いけど、大丈夫?」
「うん……大丈夫だよ。ただ、ちょっと寝不足なだけ……望ちゃん、ありがと」

星野舞や河井望も、真麻と同じ女子寮で暮らしている。
星野舞は記憶力がかなり良い。月虹学園は単位制のカリキュラムで、星野舞は試験をクリアして望や真麻より多くの単位をすでに取っており、あまり講義に出席する必要がない。舞は空き時間を活用して美術部アトリエで絵画制作に熱心に取り組んでいる。
転校生の真麻に対して、他の生徒たちよりもすぐに親しくなったのが河井望だった。
島袋琉は単位なんてギリギリで大丈夫とのんびりかまえて、学園生活を満喫している。
琉は他の生徒たちのように、成績や順位を気にかけない。親たちから優秀であることを期待されて、親の期待を裏切らないように必死で競争する考えかたが琉にはない。
講義中にいねむりしていることまであるが、例えば琉はフランス語が堪能なので、他の生徒は取得しないフランス語で単位を確保したりしてうまく落第しないようにしている。
星野舞や島袋琉のようにはいかない河井望はコツコツしっかり講義に出席している。

「はぁ〜、この学校、勉強大変だよね〜」

河井望がぼやくと、思わず真麻はくすくすと笑った。
真麻には「真帆ちゃん」が憑依していて、真麻の感情や思考を共有している。
「真帆ちゃん」は河井望に真麻が親しみを感じているが恋愛感情はないことも、ちゃんと把握している。
祓魔師の鏡真緒が鎮めの儀式で、死の運命へ誘う力を抑制した結果「真帆ちゃん」が嫉妬して河井望に霊障を引き起こしたりはしない状況になっている。
真麻が同性愛者だと自覚しないように、憑依した「真帆ちゃん」は淫夢をみせている。
真麻の寝不足の原因を課題や試験勉強のせいだと河井望は思っているようである。真麻も淫らな夢をみて寝不足だと、河井望に相談したりはしない。
その頃、人のいないアトリエで、島袋琉をモデルに星野舞はドラッグ〈天使の涙〉の幻覚でみた天使の姿の絵画を描いている。島袋琉に全裸になってもらい、星野舞はうっとりと胸を高鳴らせながら見つめ、筆を大きなキャンパスに走らせている。
ショートカットで顔立ちも凛々しい雰囲気の島袋琉の全裸姿は、着痩せするタイプなこともあり、思わず星野舞がため息をつくほど艶かしい牝の身体の美しさがある。
島袋琉は他の女子たちのように、スカートをはいたりしない。月虹学園は制服もあるが、私服登校も許可している。毎日、服をあれこれ選ぶのがめんどうな生徒たちは、学園の制服を着用している。
島袋琉は男子用の制服、黒のスラックスに淡い水色の紳士用のシャツとブレザーを着用している。女子用の制服は着用していない。
それが逆に、島袋琉に恋をする女子がいるほどの人気の要因になっている。
男装の麗人といった雰囲気である。
島袋琉自身はかなり歳上の恋人アルベール・レノのことを忘れたわけではないが、以前のように恋焦がれて行方を探すことはもうなくなっている。
アルベール・レノが琉と出会う前に日本で、洗脳用のドラッグ〈天使の涙〉を開発したことや、琉の両親がアルベール・レノに協力した天満教の研究員だったことなども知った。琉は檜垣隆史の愛人たちとも出会った。

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