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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1069

戦後直後の混乱期と母親の裕子が少女から大人の女性になる時に直面した、私って何ということの葛藤は、幻想界の中から再構成されてあらわれてきている。また裕子が哲とのセックスを受け入れたのは、弱い存在を守りたい母性でもある。
疱瘡神の神社が喪失して、人が心のままに生きようとする力が解放されて影響しあっている状況が、この地域で起こっていた。
祓魔師の鏡真緒が、鎮めの儀式を行うことができた。それまでの過程で檜垣隆史や本条恵美が、ドラッグの売人のカズキの密売の動きを妨害している。
水野咲を襲ったレイプ犯の脇田友之は、密売人のMに殺害されてしまった。水野咲は別の地域にある鷺原邸で暮らしている。
鷺原征一郎は、日笠山義龍という人物がかつていたことや、因縁があることを知らない。
売人の吉沢政広と人妻の竹田裕子が関係を持つ運命のルートは変えられて、犠牲者は脇田友之や裕子と親しかった女性や吉沢政広のかつての愛人になった。
まるでヤクザの日笠山義龍、帰還兵の巽、朋輩の哲、修、豊、売春婦の裕子の5人分の犠牲者の身代わりのように、宮原清をふくめて落命している。
因果は消えたわけではなく、犠牲者の人数は変わらない。標的となる人物がすりかわっただけだ。
こうした運命の変化で、落命から逃れることができた者たちと、身代わりのように落命していく者たちがいる。癌が発症したり、AIDSの無自覚キャリアになっている者たちもいる。発症するまで自覚できない遺伝の影響、人間関係で感染者が増えていく感染症などもある。
幻想界にはあらゆる時代の情報の破片がある。そして、現実の世界を想像力により再構成している。あらゆる現実と虚構も、同じひとつの混沌から生じている。
帰還兵の巽と現在の建設会社の会社員の巽が同名である偶然の一致だけでなく、過去と現在の出来事の偶然の一致や創作された神話との内容との一致などが起きているが、それに気づいている者はいない。狙って現在の状況を都合よく操作できないか試みてきた者たちは、たしかに存在した。
だが、運命の失敗して挫折しているために、多くの人々はそんな荒唐無稽なことなどあり得ないと思っている。
その結果、世界のありかたは自分たちの思い通りになることを憧れはするが、無理だと諦めている。

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