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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1057

亜紀子が残した現金で葬儀をした。さらに埋葬して残った隠し資産の現金は、真麻の希望で神宮寺桃子が卒業まで預かることになった。
亜紀子が亡くなり、身寄りがなくなった真麻を学園で保護する承認を、月虹学園の神宮寺桃子は隆史からもらった。
幻想界はすべての想像力とつながっていて、現実の日常生活にも影響を与え続けている。
竹田裕子、殺害された浅見美代子にドラッグを渡していた仲間の人妻。
彼女は月虹学園に暮らす吉沢真麻のように護りの力の影響ではなく、脇田友之の亡霊を取り込んだ怨霊の群れの力の悪影響を受けることになった。
鏡真緒が、真麻の母親の亜紀子の葬儀を手伝ったのは、脇田友之の亡霊が逃げ去るのを目撃したからである。
もし、生前の亜紀子に強い無念があり、亜紀子の亡霊もあらわれ鎮められていなければ、娘の真麻に悪影響があるかもしれないと鏡真緒は考えたからだ。
亜紀子の納骨が済んだ翌日、鏡真緒と斎藤吾朗は、この事件のあった地域の元疱瘡神の神社跡地で儀式を行った。
それは、この地域の鎮めの力を施すためであり、同時に鏡真緒と斎藤吾朗が、怨霊の群れの祟りから身を守るためでもあった。怨霊の群れがふたりを祟ろうとして見つけるのは、埋められた勾玉。
犠牲者の浅見美代子と関わりがあった人妻の竹田裕子は、亜紀子の葬儀や納骨により、鏡真緒と斎藤吾朗の鎮めの儀式まで日数が空いた隙に悪影響を受けた。つまり、祟られてしまった。

人妻の竹田裕子は、脇田友之の部屋で美代子と吉沢亜紀子という女性が死亡した事件をニュースで知り、警察はこの二人の関係について捜査を進め、自殺と他殺の可能性についても、と読み上げられたのを聞いて、脇田友之をめぐって二人の女性の痴情のもつれだと想像した。
竹田裕子は、警察の捜査に巻き込まれ、自分の違法薬物の所持や使用が発覚しないように、美代子の葬儀にも行かずに、美代子と関わりがあった証拠をできるだけ消去しようとした。電話の発信や着信の履歴やLINEのメッセージなどを自分のスマートフォンから消した。
本能的に美代子にかかわりがあったことで、見えざるものからの祟りから逃れようとするように。
彼女以外の街の住人たちは、脇田友之のバラバラ殺人や女性二人の自殺のニュースを、自分たちの人生や生活とはまったく関係がない出来事として、事件のニュースよりも別のことに興味を持ち、何があったのか想像すらしない。
竹田裕子だけが、事件のニュースから何があったのかと想像した。
裕子の夫はそれまでつるんでいた美代子の夫を避けるようになった。
妻の美代子が不可解な死を遂げ、一緒に発見された亜紀子というシングルマザーには美代子が刺した傷があり、真麻という娘がいるので弁護士に依頼して、真麻に示談金が渡るようにしたが、美代子の夫はショックからか出社しなくなった。
裕子の夫は美代子の夫から親友として、詳しい事情を聞こうとはしなかった。出社しなくなったことをきっかけに、もう一緒につるむ仲間とは考えずに避けた。
裕子との夫婦の会話でも、美代子や美代子の夫の話は、タブーのように避けられた。
母親の亜紀子がなぜ見知らぬ人の部屋で刺し傷だらけの無残な遺体に成り果てたのか、真麻はわからない。天涯孤独の身寄りがなくなったことがショックで、真麻は事件について想像する気力がなく、そのおかげで悪影響ではなく、真帆ちゃんの幻の声と久しぶりに会話することになった。
竹田裕子は美代子のことを忘れようと強く意識した。
幻想界から人は想像力で情報のかけらを再構築して、生活している現実の世界に影響を与える。

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