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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1056

鷺原征一郎が、最後には正常位を好み、吉川愛海に甘えるように抱きついて、泣きそうな表情で射精することまで、倉持志織は把握している。
倉持志織に会う前には、鷺原征一郎は吉川愛海とたっぷりとセックスする。吉川愛海と征一郎がセックスしなければ、倉持志織には会えないように仕掛けられていた。
鷺原征一郎が同じ邸宅で暮らす水野咲に恋をしながら、手を出さなかったのは、吉川愛海とセックスをすることで、適度に性欲が発散されていたからである。
倉持志織だけではなく、吉川愛海にも、鷺原征一郎が我慢しきれずに射精する時に、目を閉じて、絶頂に身を震わせながら、抱きついている吉川愛海ではなく、想像上の水野咲に熱い白濁をぶちまけているのを見抜かれていた。
倉持志織は、鷺原征一郎に同情していた。
吉川愛海は、基本的に心の底で男性を愛せずに軽蔑している。

(鷺原氏が咲さんの恋を忘れるぐらい、愛海さんとのセックスに溺れられたら、鷺原氏の気持ちが楽になるだけでなく、愛海さんも他人を少しは愛せるようになれるのに)

倉持志織は肩を落として去った征一郎の姿を思い出して、ため息をついた。

母親の小さな葬儀を済ませ、吉沢真麻は鏡真緒に頭を下げていた。葬儀の手配や埋葬のあれこれを、隆史から依頼された鏡真緒が手伝った。
吉沢亜紀子は親類縁者とは関わりを避けるように暮らしていた。父親の吉沢政広は、脇田友之の殺害および遺体遺棄容疑で取り調べを受けている。
葬儀に訪れたのは、月虹学園の理事長と葬儀屋、不動産屋、遺品整理業者、お経を上げる坊主ぐらいであった。月虹学園に亜紀子は真麻を編入させると、パートタイマー契約の仕事を止めてしまった。職場の関係者も来ない。
葬儀や埋葬を終えたあと、真麻は月虹学園の寮生活へ戻った。
亜紀子を殺害した浅見美代子の夫すら葬儀に来ないのが最近の世の中は人とのつながりが軽薄になったと、鏡真緒と月虹学園の理事長の神宮寺桃子は火葬場で亜紀子の遺体が遺骨になるまでのあいだ、真麻をそっとひとりにして、火葬場の中庭を歩きながら話していた。
神宮寺桃子は葬儀の様子などを一通りのことが済み、真麻が学園生活に戻ると檜垣隆史に電話をかけて報告した。

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