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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1055

「とてもすごいとは、雇い主の鷺原征一郎さんよりも社会的に権威があるということなのですか?」
「どうなんでしょうか。檜垣隆史という人で、とても裕福らしく、ロレックスデイトナのアイスブルーという腕時計をいつもつけています。服装はジーンズにカジュアルなシャツがお好きなようで、スーツ姿をしているのを私は見たことがありません」

倉持志織が驚いてまばたきを繰り返し、水野咲を見つめた。檜垣隆史が水野咲という若い愛人のことを倉持志織に隠していたのか、教える必要はないと思ったのか、心が揺れた。
鷺原征一郎が、隆史の愛人を奪いたいと考えている。つまり、志織にとっては敵だということがわかった。
志織は今、隆史と敵対する側の者に協力していることになってしまっている。
水野咲がいう「あの人」が、話を聞く限り、檜垣隆史という同性同名の他人とは考えられない。

公安の捜査員の斎藤吾朗と通話を終えた檜垣隆史は、倉持志織に水野咲との出会いから、セラピスト黒崎孝義と触手ちゃんの件と鷺原聖華を、伝統的な風習として、檜垣家の愛妾に迎える話が進んでいることを説明した。

「聖華を愛人にするのは、月虹学園の女性から愛人をつくるのと同じ、この国の風習なんだけど、断ることもできる。そうすると、咲は鷺原家の生活を失ってしまうんだよな。今回は聖華のほうが上手だったってことになる。聖華を愛人にするのを断りにくい」
「今まで、私に水野咲さんのことを隠していたというわけではないのですね」
「舞や琉のことを愛人にするかは悩んでいて、咲とのことがあったあたりから、最近まで、志織のところに来なかったから、話してなかっただけだよ。この前は樋口さんの治療が優先だったから」

倉持志織はそれを聞くとソファーから立ち上がり、隆史の隣に行くと身を屈めて顔を近づけた。隆史の頬にキスをした。

「事情はわかりました。水野咲さんに私も愛人だと教えてません。水野咲さんや鷺原聖華さんに私のことを教えなかったのは、天満教のことを隠すためですね」
「うん。あと、志織のところまで、鷺原征一郎さんが来た事情も、だいたいわかった。さて、どうしたものかな」

鷺原征一郎は水野咲が倉持志織と会った3日後に、聖華や咲には倉持志織と面会することを隠して訪れた。
倉持志織とは直接連絡は取れず、鷺原征一郎は、吉川愛海に仲介してもらい志織と会っている。
女性保護団体の清心サポートセンターの応接室で、鷺原征一郎は、倉持志織を専任として、水野咲の定期カウンセリングを依頼する契約を交わした。
交際相手に対して水野咲は一途なので、他の男性には興味はないことや、それは鷺原征一郎という人物だから興味がないというわけではないことを、倉持志織はしっかりと説明した。
隆史とのセックスには、凄まじい快感があって、愛されたら他の男性とのセックスへの興味を失う。そのことを、倉持志織は恥じらいもあって、征一郎に伝えない。また、倉持志織は自分も水野咲と同様に隆史の愛人だと教えなかった。

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