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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 106

天使の幻も幻聴も消え、自分のあえぎ声や息づかい、そして、隆史の話しかけてきた声もはっきりとわかった。
しかし、快感や高揚した気分だけは消えたりはしなかった。
隆史に指摘されて、恥ずかしくなった。隆史が舐めたせいで気持ち良さにあふれてくるのが止まらなくなったと文句を言いたくなった。
「だって、舐めたりされたら」
と舞が恥ずかしさに小声で返事をしたのを聞いて、隆史は北川天が誰かに作らせたいかがわしい錠剤の効果を媚薬が上回り、打ち消しつつあるのを確信した。
そして隆史は、クンニを再開した。
媚薬を塗りつけるためではなく、隠れていたクリトリスを舌先で剥いて、倉持志織にしたのと同じように巧みにクリトリスを集中的に刺激した。
舞の恥部を余すところなく味わい尽くそうとしているような隆史の舌の動きに、舞はもう抗うことができない。
どのくらいの時間、隆史が舐めまわしていたのか舞がわからなくなるほど、何回も絶頂させられ、ベッドのシーツには愛液のシミが舞の尻の下にできていた。
連続でこれほど絶頂させられたことがない舞は、隆史が舞の股間から唇を離して身を起こしたのはいつかわからなかった。
唇の端からよだれをたらして、蕩けきった表情を舞は浮かべたまま絶頂の余韻に陶酔していた。
舞は、金色の天使が幻覚だとわかっているし、トリップしてしまったときに何をされても酩酊して無防備になってしまうのもわかっている。
それでも〈天使の涙〉を手放すことができずにいた。
降臨の儀式の気分の高揚と快感は忘れがたく、自分だけの何もかも忘れられる時間が捨てられなかった。
日常の生活が退屈になった。〈天使の涙〉があればそれも気にせずにやり過ごせた。
親に連れられて入会させられた宗教団体で、教祖の胡散臭い男から気に入られ、親はよろこんだけれど、正直なところうんざりしていた。
〈天使の涙〉を手に入れるまでは。
教祖の北川天という目の細い痩せた中年男は〈天使の涙〉を修行場で飲むように命令した。
飲まなければ帰してもらえない雰囲気だったから、飲んだらふらふらになった。その日は天使降臨の儀式の方法を聞かされて帰った。
その日の夜中に自分の部屋で天使降臨の儀式をした。小さな金色のキラキラと煌めく天使たちと楽しく戯れる幻の中で眠っていた。夢だったのかと思った。
3日後、儀式のルールでは3日は間隔をあけるということになっていて、また同じ夢をみれた。
渡された〈天使の涙〉は9錠だったから、3錠も使ったことにして隠して、北川天にもらいにいった。
通されたのは北川天のための事務室だった。

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