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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1050

なかなか紗季の思い通りならない。男たちは紗季が亜紀子と近づこうとするたびにじゃまをする存在だった。
たしかに、亜紀子との再会のつながりを娘の真帆は、亜紀子の娘の真麻と親友になることで再会させてくれた。
しかし、夫の秀明は亜紀子と不倫して、紗季を残して去ると言った。
さらに紗季を悲しませたのは、真帆の告白だった。

「わたし、まあちゃんが好き。キスしちゃった。パパと一緒に行けば、まあちゃんとずっと一緒だもん!」

真帆は姉妹になったら、恋人になるには姉妹の関係にとらわれて抜け出せなくなるとわかってない。亜紀子と親友という関係でもいいと思っていた自分がそのあとで、どれだけ苦しんだかわかっていない。紗季は真帆がもう、生死で別れない限り「まあちゃん」を愛し続けるのを、確信した。
紗季は真帆を包丁で刺した。
この子には、私と同じ、片想いを抱えて生きる生きづらさを体験させたくない。

意識が朦朧としてベッドの上で全裸にされている亜紀子に、紗季となっている美代子は愛しそうに愛撫しながら、何があったのか語って聞かせた。
Mは服従したはずの美代子に裏切られて殺人の被疑者として逮捕されている。
微笑みながら、お気に入りのぼうやは政広に殺されてしまったわと囁くと、美代子の手は、美代子が自宅で使っていたバイブレータの疑似ペニスを握り、亜紀子の牝の淫花にゆっくりと挿入した。

「んはあぁっ、ああぁっ!」

美代子がバイブレータを前後に動かしてから、スイッチをONにすると、うねるように動き始めた。
亜紀子の牝の淫花がさらに愛蜜をあふれさせていく。
口元は微笑みを浮かべているが、美代子の目は潤んでいて今にも涙がこぼれそうになっている。

「愛しているわ、あなたを」

鏡真緒は、脇田友之の部屋に近づくほど胸が締めつけられるような悲しみを感じた。公安の捜査員の斎藤吾朗は、偽装の警察車両の助手席に乗せた鏡真緒に、何度か大丈夫かと心配して声をかけた。
脇田友之の暮らしているアパートの前で鏡真緒がふらついて、建物を囲むフェンスにつかまっているのを斎藤吾朗は到着して見てしまった。
204号で張り込みをしていて、監視カメラや盗聴器がすぐにバッテリー切れになったり、拷問のような映像や音声が記録されたりする不可解な現象に遭遇した斎藤吾朗は、これは自分の専門分野ではないとさすがに気づいた。
檜垣隆史が鏡真緒と組ませたことの意味がやっとわかってきた。
脇田友之の部屋に踏み込む許可が下りるまでの間に、斎藤吾朗は張り込み中のあれこれを、例えば204号室の気温が昼間なのに急激に下がった感じかして寒気がしたことから、不可解な映像の件まで鏡真緒に落ち着いた口調で語った。
「斎藤さん、ふたりともふきだまりに連れ去られたようです。今回の退魔行は失敗。とても残念な結果です」

助手席で、斎藤吾朗の語るのを聞いていた鏡真緒は、そう言って、悔しそうに膝の上で両手を握り、うつむいた。
斎藤吾朗は、捜査令状が書状になる前だが、踏み込んでも問題ない状態になると脇田友之の部屋へ鏡真緒と向かった。
ベッドの上で、喉と左胸を包丁で刺して息耐えているふたりの女性の全裸の遺体がある。凶器の刃物はベッドのそばの床に落ちていた。

「危ない!」

鏡真緒が斎藤吾朗を突飛ばした。
ヒュッと、血塗れの包丁が斎藤吾朗と鏡真緒の間を、まるで誰かに狙って投げつけられたように、通過していった。
包丁は壁に突き刺さった。

「わけがわからない」

斎藤吾朗は鏡真緒の差し出した手を握り立ち上がると、壁に刺さった包丁をじっと見つめた。

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