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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1049


鏡真緒は、通話中の斎藤吾朗が思い浮かべた住所を観音力で読み取り、次の行き先を理解した。
104号室に棲みついていた亡霊が、今はどこにいるのかを。

かつて、脇田友之に使われた「興奮するお薬」は、吉沢亜紀子に使われていた。
Mにイマラチオで御奉仕したあと、帰宅を許され、浅見美代子は帰宅して夫を包丁で刺殺した。
土木作業員の夫が自動車に妻に隠して所持していた「興奮するお薬」を手に入れて、翌日、脇田友之の部屋へ美代子は戻ってきたのである。
浅見美代子はMから吉沢亜紀子が訪ねてくるから居留守しろと連絡があった直後に、警察へ姫野紗季と名乗って通報していた。
殺人犯が遺体を廃棄しようとしているという内容で、アパート名と住所は103号室だとオペレーター伝えて、通話を終えた。その10分後、吉沢亜紀子が部屋を訪れた。

「私、あなたのこと好きだった。死んでも忘れられないぐらい、ね」

人妻の浅見美代子がMにドラッグを使われて、心が衰弱したので憑依していた亡霊の紗季が主導権を奪った。
人妻の浅見美代子は、嫌いになった夫との暮らしにうんざりしていた。そして、同級生の「おたくん」というあだ名だった脇田友之との不倫の交際に深くのめり込んでいった。少女の頃の恋のやり直しみたいな気分だった。
しかし、Mに脇田友之が切り刻まれて目の前で殺害された。遺体をさらにバラバラにする作業を脅されて、手伝った。
真空パックのハムやベーコンみたいになった脇田友之の遺体が散らばった部屋でMとセックスして何回もイッた。
もう嫌だ、誰か代わって欲しいと願ってしまった。紗季の人格の浅見美代子は、こうしてあらわれた。
紗季は美代子にはできないことをした。夫を殺してやった。もう生きることを放棄した美代子にはわからない。
しかし、紗季は身体をくれた美代子の謝礼のつもりで、キャバクラ嬢にドラッグを使いキメセクに溺れさせて浮気していた夫を、美代子の抱いた憎しみの分と自殺したキャバクラ嬢の怨念の分だけ、何度も包丁で刺した。
かつて吉沢政広とキメセクで紗季が関係を持ったのは、亜紀子とのつながりを親友以上のつながりを持ちたかったからだった。女性だけど亜紀子に恋をしている紗季の気持ちは、親友のふりをしているだけでは、満たしきれなかった。
広沢政広を奪えば、亜紀子は一生、紗季のことを忘れることはない。いつわりの友情よりも、憎まれていることのほうがまし。忘れ去られることがこわかった。亜紀子は行方をくらました。つながりは広沢政広の精液で孕んだ紗季の子供だけだった。
この妊娠している子を生めば、亜紀子に必ず再会できるという確信が紗季にはあった。子供の頃から、未来に何が起きるのかわかることがあった。それと同じ感じが久しぶりにあった。大人になるにつれて、力は失われたと思っていたのに。

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