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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1045

宮原清は真麻には大きな旅行用アタッシュケースと小さな鍵を渡した。宮原清は泣いた真麻の頭を撫でて104号室から出ていった。
夕方、103号室にパートの仕事を終えて帰宅した吉沢亜紀子は、電気もつけずに部屋でアタッシュケースの前で泣いている真麻から、宮原清が訪ねてきて、真麻にバイバイって言ったという話を聞き出した。
宮原清は1ヶ月、引っ越したあと亜紀子と音信不通になっていた。宮原清の引っ越した転居先のアパートの部屋には戻って来ていないようだった。
亜紀子は部屋を飛び出すと104号室の玄関ドアが開錠されているので、勢いよくドアを開いて踏み込んだ。
ブレーカーを上げ、部屋の明かりがつくようにした。薄暗い中で、フローリングの床に精液の残滓を見つけて、自分の手であわててぬぐった。
宮原清はその後、戸籍を売り払い放浪の末に樹海で息耐えた。ドラッグの後遺症で苦悶の表情を浮かべながら死んだわけではなかった。宮原清は夢をみていた。真麻と手をつないで、一緒に公園の満開の桜を見上げている夢だった。微笑みを浮かべていた。
宮原清は、北川天のように亡霊になったりはしなかった。
吉沢亜紀子は103号室に戻り、泣いている真麻の肩をゆさぶった。

「真麻っ、あの人はどこにいったの?」
「ふぇ、わからない、えぐっ、うぅ」

真麻から鍵を取り上げ、アタッシュケースを開けると、札束が詰められていた。真麻に104号室で何があったのか聞き出した亜紀子は、アタッシュケースを隠した。真麻にアタッシュケースケースのことは、警察に言ったら没収されると言って口止めをした。
警察に、宮原清から娘が性的なイタズラをされたと通報した。
警察に宮原清を逮捕させて見つけ出す。真麻か亜紀子か、宮原清が留置されたら面会して聞き出す。
亜紀子を選ぶなら、起訴される前に被害届けを取り下げて釈放する。真麻を選ぶなら、宮原清には裁判で執行猶予つきの判決を受けてもらう。
宮原清がどちらを選んだとしても、真麻に宮原清が会いたくても、すぐ会えないように、亜紀子は宮原清が真麻に渡した金を使い、親元を離れ寮で暮らす学校へ転入させることにした。
真麻には亜紀子から離れて、月虹学園へ転入する手続きが行われた。

(こんな子供に自分の男を寝とられるなんて、私ってそんなに魅力ないのかしらね。自信無くすわ)

宮原清が戸籍を売り払い、代わりの戸籍を購入することなく放浪していて、住所不定無職のまま、真麻に大金を残したまま樹海へ踏み込んでしまうとは、亜紀子は想像できない。
亜紀子は、戸籍の売買がされていることや、それで得た現金を元手に宮原清は株で増やしたことも想像できない。
宮原清は戸籍を2回手放している。株取引の口座開設のために一時的に戸籍が必要だったからである。
戸籍も犯罪歴がなく、借金の未払いなどいわゆる信用情報に問題がない良品と、傷物と呼ばれる戸籍に分けられる。買取価格は良品でさらに運転免許や国家資格があると、追加で査定額が上がる。
まず元手となるまとまった金額を作るために、貯金額が少ない貯金口座のカードと通帳なども戸籍と一緒に手放した。
同時に安い戸籍を購入。犯罪歴があっても、金融機関の信用情報は無傷な戸籍と現金を宮原清は手に入れた。この戸籍で取引用口座を開設できた。そこからその現金を全部、Cスタイルという化粧品会社の株を購入した。最低100株からの取引となる。

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