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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1044

目をかけて子供につきっきりな親ならば子供は常に周囲にどう思われているか、注意を受けないように慎重な性格になるだろう。また、他人に親身になって何かをしようと行動した時、たとえば自分の子供に接する時、自分が嫌だと感じたので極端な放任主義になってしまったり、そっくりに子供からすれば監視されているように心配してしまったりする。
バランスの悪いことに気づけないことがある。それは個性だと本人や周囲も思われがちである。そのバランスの傾向は、親や周囲の大人から受け継がれている部分が大きい。
残り2割の部分で、たとえば親友ができて影響をうけたり、自分の成長過程で接してきた大人たちとはちがった傾向の人たちのことを憧れて真似してみたり、どうして自分は他人の言動に対して感情を抱くのか、自分の個性は変わっていくと考えることで、対人関係のバランスの調整を意識できる行動ができるようになっていく。
疱瘡神の神社は鳥居も取り壊され、石段は残されて古墳山公園と名前をつけられて再利用された。疱瘡神の隠れの3人と原田亮など神社に思い出がある者ではなく、新たに引っ越してきた人たちには、長い石段をのぼるのが面倒だけど、反対側の石段を降りれば近道ぐらいの認識となっていた。本来の石段の反対側にもうひとつ、神社が取り壊されたあと石段が作られた。駅や繁華街の方向から離れる方向の道がひとつ作られたのである。
また、繁華街に行かなくても、電話ひとつで、部屋に性的サービスをする女性がやってくる派遣型風俗のデリバリーヘルスが利用され始めた。繁華街まで行かなくても、自宅で素股や手と口を使った愛撫のサービスを受けたあと、風俗嬢が帰ってからすぐにまったりとひとりの時間が過ごせる。
神社の喪失、ふきだまりのつながりの強まり、別の地域からの風俗店の参入などが同時き進行していったので、繁華街はその影響で以前よりも活気がない。大学生の北条真凛が勤め始めた頃は、もっと繁華街に活気があった。
憩いの場となった神社と疱瘡神の神社は宿場町があった頃は、住人たちは七五三や結婚は憩いの場の神社に頼み、恨み事の願掛けや病気の回復を願うお百度参りなどを、疱瘡神の神社で行っていた。
こうした習慣も廃れ、たとえば結婚式は結婚式場で行われ、身近な買い物はコンビニエンスストアで済ますようになっている。
ふきだまりの力を調整してきた神社や繁華街の力は弱まった。この地域のパワーバランスは、ふきだまりの力に大きく傾いてしまっている。
疱瘡神の神通力は3人に分散された。ドラッグの取引をする密売人も、他の地域から個人的に手に入れたものを、転売するようになった。どこに行けば手に入るのかではなく、誰に連絡するのか、または売人に会わずに、使用者の間でドラッグが使い尽くされるまで流れている。
インターネットを通じて、他の地域からドラッグを個人的に入手した脇田友之などもいる。
使用目的も個人的に楽しむことや夫婦や交際相手と快感を高める目的から、レイプの道具として使われて、相手の抵抗力を奪う使用目的に使われるようになっている。スタンガンや布ガムテーブ、手錠などと同じ道具にすぎない。
容姿や声がよく似た宮原清と脇田友之だが、ドラッグの使い方や考えかたは、まるでちがう。
脇田友之は、倉持志織の組織に所属する女性職員の樋口成美をレイプした時、酩酊していたら逃げられないのと、勃起しなくなることを心配して、自分は入手したドラッグを使わなかった。
精力剤と思っているものが違法ドラッグだと友之はわかっていない。つきあっている同級生の人妻の浅見美代子の親友である竹田裕子から入手した〈ange〉の成分が含まれた錠剤を、服用しなかった。
黒崎孝義は〈ange〉の成分が含まれた錠剤を口にして、後遺症で触手の幻覚に悩まされた。樋口成美は阿倍美紀と檜垣隆史によって後遺症なく回復することができた。
宮原清は、吉沢真麻にすでに大人の女性と同じもの、それは吉沢真麻の顔立ちに多少、亜紀子の面影があることも関係して、憧れの純真無垢な少女ではなく、身体の小さな女性だと感じてしまい、母娘の前から姿をくらましたあと、後遺症に耐えきれず自殺した。

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