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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1041

ストックホルム症候群。(Stockholmssyndromet)
誘拐事件や監禁事件などの犯罪被害者についての臨床において、被害者が犯人との間に心理的なつながりを築くことをいう。ただし臨床心理学における心理障害ではなく、心的外傷後ストレス障害として扱われる。スウェーデン国外のメディアが事件発生都市名、ストックホルムに基づいて報道したことがこの名の由来である。
症候を示す被害者には心的外傷後ストレス障害から回復するために、心理カウンセリングが行われてきた。
ここで被害者は、自身の行為や抱く感情が人間の防衛本能によるサバイバルの行動であり、危機的状況における順応であることを再認識するようにカウンセリングが促される。回復過程の期間は、防衛本能により服従する考え方や行動を減らすことを含めて、日常生活の安全の安心感を取り戻すことに充てられる。
スペインのバルセロナ自治大学の教授の研究チームによると、加害者が元カレでも家族でも、一人ひとり状況が違うので注意が必要だという。
親密な暴力によってストックホルム症候群が引き起こされると、歪んだ信頼関係によって被害者の反応や正常な判断力が損なわれると報告されている。教授によると、一般的な症状としては、圧倒的な罪悪感、恥ずかしさ、孤独感があり、被害者は、自分は傷つけられたが、相手は大切な存在だと感じる。愛する人からの間接的、直接的な暴力に直面し、行動しなければならないという信じられないようなストレスに加え、被害者の心はさらに押しつぶされそうになるという。
そもそも、被害者はすでに加害者からの暴行から逃れられない状況にあり、その後にトラウマから、被害者からの十分な状況説明もカウンセラーは期待できない。
したがって、被害者を批判しないこと、すなわちストックホルム症候群に陥った状況を詳しく聞かないことがカウンセリングでは重要である。さらに精神的なサポートは特に重要である。
この症状は、特に未成年の場合には顕著であるとの報告がある。
被害者に、自分は安全に生きている、加害者から離れなければいけないということを強く認識させることが重要である。
被害者は、加害者をかばう傾向があり、被害者は自分の私生活の秘密を他人に知られたくないため、被害者の身近な人たちは、被害者が加害者に翻弄されている状況に陥っていることに、意外と気づいていないことが多い。
ドラッグを使ったセックス、いわゆるキメセクのあとは、相手に、これに似た共犯関係のかばい合うつながりに陥りがちである。
刺殺された姫野真帆の亡霊と、観音力で結びついた吉沢真麻は、宮原清が母親の亜紀子とキメセクの共犯関係に陥っていると気づかずに「お兄ちゃん」と呼び、とてもなついていた。
宮原清は「まあちゃん」が父親のかわりを求めているのだろうと感じながらも、自分の性癖の欲望が日増しに高まっていくのを抑えきれなくなるのではないかと不安を抱えていた。
不安をごまかすために、亜紀子とのキメセクに溺れた。亜紀子は不倫相手の姫野秀明が廃人と成り果てたので、キメセクで性欲を発散できる新しい共犯者を求めていた。
姫野秀明が廃人になった影響は、のちにペーパーアシッドの密売人の鎌田秀明を、同じ廃人となる運命へと導いた。

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