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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1036

姫野真帆が母親の姫野紗季に刺殺された事件。真帆の父親、姫野紗季の離婚調停中だった父親の名前は、姫野秀明。
錯乱したブルドック顔の不動産屋の社員の竹野滋にドラッグを渡していたのは、鎌田秀明という売人で、こちらも逮捕されている。鏡真緒は姫野秀明と鎌田秀明という名字はちがうが同じ名前の一致があることに気づいた。
つまり、同じ街で怨念のふきだまりになった場所で、事件が発生している。まったくちがう事件に見えるが、因縁という意味ではつながりがある。
私服警官の斎藤吾朗が追っているレイプ犯は、竹野滋と同じように事件を起こす呪われた者だったのではないか。
怨念のふきだまりはそこで事件が発生したからふきだまりになるわけではない。鏡真緒はふたつの駅の地域に広がっている、本来は疱瘡神の神社や、地元の人たちの憩いの場となっている神社の護る領域を想定して、事件が起きてしまったアパートとマンションの位置を直線でつなぐ。すると中間には繁華街がある。
繁華街を中心に左右に神社が均等の位置に東西にひとつずつある。事件の現場もひとつずつ。つまりふきだまりにならないようにするには、この繁華街の地域を破壊して神社、仏閣でも建てるのがいい。この繁華街に小さな社を置くだけでもだいぶちがう。つまり浄化されない強く人の欲望を集めるパワースポットが、繁華街として存在している。
鏡真緒はそのまま図書館で、繁華街となっている場所の歴史を調べた。
宿場とは、主に江戸時代、五街道や脇往還において駅逓事務を取り扱うため設定された町場をいう。
宿駅ともいい、古代、奈良時代や平安時代から駅馬、伝馬の制度によって整備されていった。また、旅籠の集合体である宿場を中心に形成された町を、宿場町と呼ぶ。
現在は駅周辺が人が利用する場所だが、繁華街の位置が宿場としてもともと存在していた。空襲であたり一面が焼き払われて、再開発された時には、ふたつの駅が起点として街は開発された。
元宿場町、現在の繁華街には病院があったので、空襲のあと罹災者が集まった。火傷の治療を受ける人たちだけでなく、避難の途中で家族とはぐれた者たちも、負傷した家族が運び込まれていないか探しに来ていた。
その凄惨な状況の様子の記憶がある者たちは、この場所に住もうとはしなかったし、どちらの電車の駅とも離れている位置だった。
ただし、闇市が開かれていたり、売春をする女性たちはこのあたりに一時期集まって住んでいた。
かつて宿場町を利用する旅人たちが宿泊して、飯炊き女たちと一夜の床をともにした。飯炊き女とは、泊まり茶屋で、酒食の給仕をする以外にも、客の男性たちの性欲を発散させる遊女を兼ねた女性たちであった。
現在は繁華街で、飲食店、ソープランドや、デリバリーヘルスでも利用されるラブホテル、キャバクラやガールズバー、ヌキキャバなど、金を払えば賭け事以外の遊びができる。パチンコ店は、駅のそばに建てられたからである。
コレラの流行の頃には、治療法が確立していなかった時代なので、さまざまな民間療法や加持祈祷が行われた。幕末にはコルクを焼いて粉にしたものを飲むとコレラに効くということが民間薬法として新聞に取り上げられ、また、コレラの原因を瘴気と考えていた。また、疫病退散のために、鐘や太鼓を叩いたり、狼煙をあげて疫病神を追い出そうとしたりなどもしていた。明治時代にはラムネがコレラ予防や症状緩和に効くという話が広まった。生水よりも炭酸入りの飲料が安全だという噂で、ラムネの人気が上昇した。

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