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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1035


町村の集落ごとに祀られている神社は、住民の融和、慰安や信仰の拠りどころであり、神社合祀は史跡と古伝を滅亡させるもので、合祀された神社林はその後、伐採され、自然景観の破壊や解明されていない貴重な生物が絶滅するなどの理由により18ヶ国もの言語を操り、14年間に渡り海外を放浪することになる博物学や民俗学、植物学では近代日本の先駆的存在とのちに呼ばれることになる人物、学者の南方熊楠が、神社合祀に反対した。
東京大空襲で、建物が火災により失われ見晴らしの良い凄惨な光景の中で、平将門の首塚そのものは破壊されずに残っていた。そして、疱瘡神の神社もまた街が焼き払われたにもかかわらず残った。
それほどのバワースポットの疱瘡神の神社が取り壊された時に、資料によると疱瘡神の神社に御神体とされて奉納されていた銅鏡は、別の神社に移動して一緒に祀られていた。
その神社に鏡真緒は来た。
そこは憩いの場ではあったが、パワースポットの護りの力を増幅したり拡散する神域ではなくなっていた。

(事件の起きたアパートが怨念のふきだまりになってしまっている可能性は、こうなると濃厚ね)

鏡真緒は、この地域はバワースポットが喪失していると仮定して、風水の考えでは、怨念のふきだまりになっている可能性がある、アパート以外の他の場所でも事件が起きていないかを、図書館で過去の新聞記事を検索した。

不動産屋の社員である竹野滋は自分の子供の泣き声がうるさいと、5階のベランダから自分のまだ1歳にもなっていない娘を投げ棄てた事件。

この残酷な事件の記事を見つけた鏡真緒は、斎藤吾朗と接触した時間がただの無駄足ではなかったことに気づいた。
ドラッグ使用者の錯乱による嬰児をマンションから投げ捨てた事件の殺害された嬰児の名前は、竹野真凛。
104号室の事件の直前に起きている204号室のストーカーの菊谷亨による下着泥棒の事件の被害者女性の名前は、北条真凛。
同じ名前の被害者。嬰児は死亡したが、ストーカーの被害者女性は生きている。

亡くなった乳幼児だった真凛の霊は鬼っ子様にすがり、自殺した母親の竹野美穂の亡霊は、怨念の力に取り込まれて霊障を起こしかけていた。
鬼っ子様の神通力と説得で、憑依した山崎志奈の双子の娘として、前世の記憶を失ってふたりの霊は生まれ変わってしまった。鬼っ子様に、怨念の力は親子の亡霊を奪われたのである。

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