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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1027

自分の願望を満たした代償に自分の命か他人の命を、見えざる暴力に供給する人の姿をした装置のような存在になった時の人の姿や雰囲気は、おぞましいぐらいそっくりになる。
暴力とは、人を死という虚無へ導く力なのだった。
檜垣隆史は、暴力によって傷つけられてしまい虚無の死に飲み込まれるか、暴力という力を望むようになる人にならないように、どうすればいいか経験的に知っていた。
それは檜垣隆史という人の抱える、小さな願望でもあるだろう。
ドラッグを使った性暴力の前に本人の望まないかたちで淫らに簡略化されてしまったことに怯えている被害者の女性に、隆史は阿部美紀に頼んで添い寝してやってくれないかと頼んだ。
檜垣隆史はドラッグを使用しなくても、ひたすら性行為にだけ命を捧げ尽くして死に飲み込まれる、檜垣家の当主にだけに起きる謎の発作で、淫らなセックスの装置になるのを拒み続けてきた。
そのおそろしさや、受け入れたくない嫌悪感を隆史は、性に目覚めた時から、ずっと感じ続けている。
そんな隆史を癒し続けてきたのは、添い寝をしてくれた女性たちのぬくもりだったり、おだやかな寝息だった。また、愛人たちの寝顔や、たまに眠っているのに抱きついてくる抱擁だった。
隆史が添い寝すれば、異性に酷い暴力をドラッグのせいで受け入れさせられたと頭ではわかっていても、気持ちとして許せないのに、どうしていいかわからない混乱や怯えから抜け出すために、強引に簡略化される性暴力のセックスとのちがいを確かめたくて、隆史と自ら望みセックスすることを求めるか、隆史に異性として恐怖を感じるかもしれない。だから、隆史は阿部美紀に自分てはできないことを頼んだ。
檜垣隆史は自分が器用でも万能でもないことや、未熟なことを知っているし、自分ができることを一生懸命にやりきったら、もうそのあとは他人に頼ることもできる人物だった。
檜垣家当主の精液は、女性にとってドラッグ以上に危険なものである。被害者である阿部美紀の先輩職員、敬虔なる倉持志織の作り上げた新しい天満教信者の女性が望んでも、下準備なしでセックスして、檜垣家当主の精液を女性が受け入れたら快楽の果てに、セックスした女性を殺してしまう。
隆史は性暴力で女性をいたぶって殺す趣味はなかった。後悔はしたくない。
隆史が媚薬を完成させる前には、檜垣家当主の精液でも、身体に発生する異常を乗り越えて生き残ることができて、さらに子ができにくい精液で妊娠できる極めて希少な女性を見つけ出すためには、一か八かで試すしかなかった。失敗すれば、セックスした女性は死ぬか廃人と成り果てる。
長い歴史と膨大な女性たちの悲しい犠牲の結果、谷崎家の女性や氷川家の女性の血統、例外として島袋家の当主の女性の血統など、後継者となる男子ではなく女児が生まれたら自分たちの血統に積極的に組み込んだ檜垣家の縁者の血統の女性は、檜垣家当主の精液を下準備なしで直接受け入れても生き残ることができるように、わかりやすくいえば品種改良されている。

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