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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 103

「志織はセックスの悦びが人を誰でも幸せにしてくれるって、舞にも話してくれたと思う。けど、舞には本当の降臨の儀式が必要なようだ。大天使降臨の儀式を舞に挑戦させるために来たんだ」
「本当の儀式?」
「前の教祖はまちがいだらけだった。舞はそれで、今になってすごく困ってるわけだ」
「あなたは誰なのですか。いろいろ詳しい上に、志織様を呼び捨てにするなんて」
「俺は檜垣隆史。名前を志織から聞いたことはないか?」
隆史が名前を舞に教えると、ハッとしたらしく舞の表情にわずかに驚きの色があらわれた。そして、舞はまじまじと隆史を見つめたまま、黙りこんだ。
(教祖様が私に会いに来るなんて!)
志織は信者たちに、隆史のことを「彼こそが本当の私たちが待っていた教祖様」だと教えこんでいる。
隆史は舞に「服を脱いで、床にひざまづいて祈りなさい」とソファーから立ち上がった。
舞はそうするのがあたり前のように全裸になると、立っている隆史の前で両膝をつき、手は胸元で合掌して、目を閉じた。
「まずは、洗礼の儀式を受けてもらう。そのまま目を閉じているように」
「はい、教祖様」
隆史は、威厳のある司祭のような演技を続けた。
ポケットから手のひらにおさまるほどのプラスチック容器のふたを外した。これはスプレー型の媚薬の予備で、ふたを外して、スプレー部品をはめて使う。
隆史は媚薬を舞の頭に、少しだけ垂らした。そのあとスプレー部品をつけ、左右の耳の下のあたりに吹きつけた。
さらに、舞の眉間のあたりにひと吹きした。
「そのまま、いくつか俺がこれなら質問をする。目を閉じたまま、できるだけ素直に答えるように」
隆史は舞にそう言った。
星野舞は、命とは何か、幸福とは何か、人生とは何か、というような概念についての質問に、天満教の教えを答えるものと考え、表情には出ないが緊張しながら「わかりました」と隆史に返事をした。
隆史は星野舞の頬をつまみ、左右に引っぱった。
思わず舞が目を開けた。
「目を開けてしまったね。でも、それが星野舞の答えだ」
隆史は舞から離れてソファーに腰を下ろした。
「どういうことですか、これは?」
舞は立ち上がりながら、隆史に淡々とした口調で言った。
「もっと単純に物事を考えられないかな」
隆史は媚薬を吹きつけられても、欲情してふらつくことなく立ち上がった舞を、檜垣一族の愛妾になる才能ありと判断した。
〈天使の涙〉は幻覚剤に睡眠薬を混ぜた粗悪品だが、舞には毒物に対して隆史ほどではないが耐性がある。
そのため、完全に壊れものにならずに天使の幻覚と、それが合図で欲情する刷り込みだけで、表情や口調、そして、冷静さは薬の影響ではないと判断した。
氷川奏と性格としては似ていて、冷静さを失わない性格なのだろうと隆史は思った。
「ほっぺたを引っぱられて驚いて目を開けたり、心臓が勝手に動いて鼓動を刻んでいたり、自分の体なのに自分で制御しきれないことは当たり前だけどある。北川天が特注で作らせた〈天使の涙〉をかなり飲んだせいで、天使を視ることができたが、そのとき、舞はとても興奮していたんだろうな。天使を感じたら興奮するっていう癖がついたっていうことさ」

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