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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 102

(薬に支配されかかってるな、これは。媚薬を使うと危ないかな?)
隆史の推測だが、かなり〈天使の涙〉への依存が進行していて、星野舞は物事に関心が持てなくなりかかっている状態と判断した。
自分の命もどうでもいい、と感じるようになってしまったら何も楽しく感じられなくなってしまう。そうなれば、感情は表情にすらあらわれなくなってしまう。
最後には〈天使の涙〉を服用して、幻覚を視たり幻聴を聴いても、それにすら関心が持てなくなってしまう。
まだ星野舞はそこまで壊れていないが、壊れかけている状態のようだ。
隆史の媚薬を使い過ぎた場合は、隆史とのセックス以外のことがどうでもいいと考えるようになり、壊れてしまったら、セックスのこと以外には関心がない、生きている人形のようになってしまう。
天満教の先代教祖の北川天は、星野舞がレイプされるときに、一時的に嫌悪感や怯えを鈍らせようと〈天使の涙〉を服用させたようだ。
セックスの快感は感情ともつながっていて、相手と快感を共感できていると感じることで快感は増大する。
女性信者を自分専用の性欲処理のための肉奴隷に仕立て上げようとして、感情を鈍らせれば服従して抵抗しなくなると考えていたのだろう。
しかし、さわられていたり、犯されていても、それで心が動かないようになれば快感はただの反応、痛みや痒みと変わらなくなってしまう。
星野舞に〈天使の涙〉を与える条件として北川天は何を要求したのか。
多額の寄付金はまだ子供の星野舞に要求しなかった。
「何をすれば、アレをくれるの。前の教祖様みたいにあなたを射精させればくれるんですか?」
隆史は媚薬で欲情を煽るが、欲情を鈍らされている舞は、体の感覚はあっても、快感に悦びを感じない。
「天使が降りて来ると、舞はどうなる?」
隆史は言葉を選んで星野舞に質問した。〈天使の涙〉を服用すると、とは言わないように注意した。
「いつでもどこでも天使が降りてきて、私の体の中に入ると、気持ち良くて動けなくなってしまいます。男の人は射精したみたいな感じになるって聞いていますけど、あなたはどんな感じになりますか?」
隆史は〈天使の涙〉を何錠飲んだところで幻覚や幻聴は起こらない。多量に摂取すれば胃が受けつけずに吐き出してしまうだろう。
「慣れないうちは〈天使の涙〉を使わないと天使が降りてこない。けど、天使がこの人間は仲間とわかれば〈天使の涙〉を使ってなくても降りてきてくれるよ」
「あなたも天使に認められた存在なのですね」
「なるほど、天使がいつ降りてくるかわからないから、家から出ないことにしたってわけか」
「そうなんです。親に話しても、親はまだ天使に認められていないので、理解してくれずひきこもりになったと思ったみたいで。アレを使ってもっと徳の高い大天使が降臨してくれたら……」
隆史は事前に倉持志織が舞から聞き出していた情報を確認してきたので、舞に話を合わせられるが、知らない両親からすれば理解しがたいことを娘が言い出したとしか感じなかったのだろう。
「大天使を降臨させられば、徳の低い天使は大天使が宿った人間に入って来なくなる。それは〈天使の涙〉を使った儀式ではむずかしいと思うよ」
隆史は舞にそう言い切った。
授業中でも、通学の電車の中でも、図書館でも、いきなり幻覚の金色に輝く天使が降りてきて、絶頂感を感じてしまうということなのはわかった。
隆史は把握した。舞はセックスではなく、幻覚が合図になって記憶された絶頂感がよみがえってしまうということらしい。
舞は、セックスと絶頂が切り離されてしまった。

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