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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1017

檜垣隆史と谷崎麗との間には15歳の年齢差があり、隆史と星野舞との間はもっと年齢差があることを、倉持志織は思い浮かべていた。15歳から20歳の年齢差ぐらいまで、両想いの実例がある。
一般的な回答なら、10歳以上の年齢差の結婚はかなり少ない。

「そうですね、結婚にこだたわらないふたりなら、20歳までの年齢差もあるようです。一般的に結婚した人たちの場合は、10歳の年齢差はめずらしいです」

倉持志織は、鷺原征一郎の言う両想いとはどんな交際なのかを考えて答えた。
マリア・サギハラと鷺原征一郎は、征一郎のほうが10歳ほど歳上で結婚している。マリアは21歳、征一郎は31歳の頃で、翌年ふたりの間には聖華という一人娘が生まれている。その征一郎が年齢差の恋愛というからには、10歳以上の年齢差なのだろう。倉持志織は事前に調べた情報を頭のなかで参照した。檜垣隆史の交際の場合は、一般的な事例とはいえない。
フランスの作家マルグリット・デュラスと晩年を共に過ごしたのは38歳年下の恋人のヤン・アンドレアだったことも、倉持志織は鷺原征一郎に話した。

「恋愛の交際に関して答えは、38歳の年齢差の実例があるとしか言えません。結婚となると、法律で定められた婚姻ということになるので、18歳未満の相手とは認められず、また日本は一夫一妻制ですから、重婚は認められられておりません」

倉持志織は鷺原征一郎が話を聞いている時は、顔を上げてうなずいているが、また目を伏せるのを見て、あともう一歩だけ踏み込んでみることにした。

「恋でお悩みなのですか?」

鷺原征一郎がパッと顔を上げて、倉持志織の顔を見つめた。
吉川愛海に惚れてしまった男性が、愛海との交際を思い描いて、倉持志織に恋の悩みを打ち明けてくる男性信者はいる。その場合、倉持志織は吉川愛海にその男性信者が何を求めているのかを聞き出すことにしている。
鷺原征一郎の場合は、吉川愛海とのセックスは行きずりの関係と言い切った。恋の相手が吉川愛海ではないことはわかっている。この質問も「はい」か「いいえ」で答えるもので、倉持志織は少しずつ鷺原征一郎の心に近づいていく。

鷺原征一郎の悩みは、一目惚れしてしまった水野咲を、檜垣隆史から、どうやって聖華にトラブルが起きないように奪うかということだった。
聖華が檜垣家の愛妾となることに同意している。妻のマリアも征一郎が強制したことではないというのを信じたのか、聖華がマリアを説得したのかは征一郎にはわからないが、妻のマリアからはこの縁談に関して、征一郎に任せると言われていた。
水野咲をハウスキーパーの契約を理由にして強引に連れて日本を離れ、檜垣隆史と引き離すことも考えた。だが、そうしてしまうと聖華は檜垣隆史に対して面目丸つぶれとなり、立場がなくなる。

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