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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1015

倉持志織は、たしかに檜垣隆史が世間に知られたら不利な情報に関わっている。元暴力団員たちとの癒着、アメリカ国防省の日本人研究者の山崎瑠々との恋愛スキャンダル、国内のお菓子をドラッグの解毒薬にすりかえて流通させている事実、北川天を樹海に生き埋めにして殺害した事実、大規模な犯罪シンジゲート慶龍とのつながりである徐麗花との恋愛事情、天満教の救世主として檜垣隆史をトップの地位にしたい倉持志織との恋愛関係。
探偵の愛人である本条恵美と倉持志織は、隆史と3人で一緒にセックスした経験まである。
すべて暴露されたら、檜垣隆史の話題はワイドショーで連日報道され、芸能スキャンダルを記事にして報道する週刊誌もすべて檜垣隆史を取り上げるかもしれない。ただし、暴露される前に日本政府が自主規制をかける可能性のほうが高い。檜垣家の資産は、日本経済の土台として運用されている。隆史が支援しないと宣言すれば、日本経済は崩壊する。
鷺原征一郎は、檜垣隆史は受け継いだ財産があり裕福な暮らしをしている資産家だが、日本の資産家であって、世界ではそれ以上の金持ちはいるという認識しかない。日本の全納税者の国民たちと並ぶ唯一無二のスポンサーであるとは思っていない。
檜垣家の影響力は日本国内よりも、実は世界に対しての影響力が強いことを、檜垣隆史自身もよくわかっていないが、徐麗花は知っている。檜垣隆史の父親、先代檜垣家当主の檜垣雅樹は、他に誰もできない贈り物を隆史にしている。
1974年、のちにノーベル化学賞を受賞したアメリカのローランド博士が、フロンとオゾンに関する研究結果を発表。フロンが大気中に放出されると成層圏まで上がり、化学反応によってオゾン層が破壊されることが明らかになった。
それを知った檜垣雅樹は、隆史のために世界の指導者たちを脅した。〈神眼〉の酷使によりのちに雅樹は視力の著しい低下を引き起こすことになったが、オゾン層の破壊の進行を阻止した。
オゾン層の保護のためのウィーン条約とその条約に基づいたオゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書をそれぞれ採択されるように暗躍した。
徐麗花は知っている。檜垣隆史が死ぬ気で世界を滅亡させようと考えて実行すれば、世界を滅亡させることができる。
先代の檜垣雅樹と同じ〈神眼〉の秘技を檜垣隆史が使えると知った時、徐麗花は心が震えた。
先代当主の檜垣雅樹が、世界がただ1度だけ、ひとつの目的のために協力しあう奇跡を引き起こした力を、檜垣隆史が引き継いでいる。
使い方によっては世界各国を戦争で滅亡させて、人間の滅び去った世界にすることができるほどの影響力。莫大な資産だけでなく、檜垣隆史は世界の指導者たちに対しての強い影響力を持ちながら、あえて檜垣隆史は干渉せずに、指導者たちの好き放題に任せている状況なのである。
そんな檜垣隆史の愛人のひとりである水野咲を、鷺原征一郎は交渉材料になる情報で弱みを握れば、対等に交渉して奪えると思っている。
鷺原征一郎は檜垣隆史という存在を、日本政府がトップシークレットにしている理由を知らない。
徐麗花に鷺原征一郎がたどりついていれば、徐麗花はどうせあとで鮫の餌にするのだからと、自分の知る情報をすべて教えて、鷺原征一郎を絶望させるだろう。
〈悪魔のWolf eyes〉
徐麗花の猫顔の美貌のなかでも、とりわけ目立つ特徴的な瞳は、他の犯罪シンジゲートの者たちからこう呼ばれている。
檜垣隆史が愛するその美しき瞳に見つめられ、鷺原征一郎は徐麗花に死されると確信するだろう。

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