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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1010

恋愛や事業などで、成功体験がある男性たちはその感動を忘れることがない。また、うまくいくのではないかという希望を心に眠らせている。
吉川愛海は、その淡い希望をあたかも実現したように錯覚させるテクニックを利用して虜にしようとする復讐の女神のような女性だった。

「鷺原さん、彼女に狙われてセックスをしてしまったあとで、虜にされずに私に会いに来た男性、それも、社会的にみて成功者と思われている男性となると、めったに出会えるものではありません」

倉持志織は鷺原征一郎にそう言って、微笑みを浮かべた。
吉川愛海とのセックスのあと、鷺原征一郎は愛海とホテルのカフェで軽い食事をした。吉川愛海は一緒に食事をすることや飲酒なども、親近感を深めるのをよく理解している。
そして清心サポートセンターに鷺原征一郎は「御招待」された。
倉持志織は、鷺原征一郎を信者にする目的で「御招待」したわけではない。
檜垣隆史についてたずねている人物がいると、吉川愛海から連絡があったので、なぜ噂を嗅ぎまわっているのか、気になったからである。
天満教の教祖北川天が檜垣隆史を殺害しようとして、返り討ちにされてしまい、元ヤクザの隆史に恩義がある知り合いたちが、樹海に生き埋めにした。
内部分裂した天満教の信者は日本以外にもいる。北川天を教祖と今でも崇拝する信者が、教祖失踪の秘密を知れば、檜垣隆史を逆恨みすることもありえる。
倉持志織は、その可能性も考えて檜垣隆史の情報を探っている人物と接触して、檜垣隆史を守ろうとしていたのである。
隆史は倉持志織が自分を守ろうとしていることを知らない。知っていれば、危険だからそんなことするなよと、心配して志織に言うだろう。
鷺原征一郎は倉持志織が警戒している時期に、檜垣隆史の情報を集めようとしていて、信者の勧誘をしていた吉川愛海に目をつけられた。

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