PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 1001
 1003
の最後へ

媚薬の罠 1003

モナコ居住者のうち、モナコ国籍を持っているのは人口のわずか4分の1ほど。その他は他国の国籍保有者である。モナコ公国は世界中から資産家が集まる国だといわれる。
その理由はタックス・ヘイブンともいわれるモナコの税制にある。モナコ居住者には個人所得税や相続税、贈与税などが課されない。
そのため、多くの資産家が高額な税金を逃れるために世界中から集まりモナコ公国に移住している。
鷺原征一郎はモナコ公国で、オペラ歌手のマリアと恋に落ちて、聖華の妊娠をきっかけに結婚した。

「貴女が弱いから守るだなんて傲慢ね。まるで、誰かを守っていないと自分を保てないみたい。でも、いつから私は、貴女に守られるようになってしまったのかしらね」

鷺原聖華は水野咲と暮らし始めた。
そして3ヶ月後には、水野咲は人のサポートをする才能を遺憾無く発揮して、お嬢様の聖華の心をつかんでいた。
ちょうどそんな時期に、鷺原征一郎が日本に帰国した。
聖華から水野咲も檜垣家の愛妾で、いちおうハウスキーパーとして契約しているが、聖華の身のまわりの世話を専属でしてもらっていることを、鷺原征一郎は説明された。
征一郎は水野咲に、自分や母親のマリアが娘にかまってやれないまま育ててしまって、さみしがり屋でわがままなところもあるので大変かもしれませんがよろしくお願いしますと言って、水野咲に握手をした。
征一郎は、中肉中背のいかにも紳士といった雰囲気の身なりの男性で見た目からは、会社の重役のような威圧感に似たものを咲は感じた。しかし、話してみると、娘の聖華には、とても甘い父親であることが、すぐにわかった。

聖華は征一郎のことを、人前では御父様と呼ぶ。

「聖華、咲さんが我が家のハウスキーパーなら、家族のようなものじゃないか。パパと呼んでくれないのかな?」
「え、あっ、そ、そうですわね。パパ、しばらく日本に滞在できるのですか?」
「うん、日本に来たついでに会っておきたい人もいるからね。1ヶ月ぐらいは日本にいるつもりだ」
「檜垣様と滞在中に会うお約束なのですか?」
「檜垣様にも連絡を取りたいのだが、こちらから連絡が取れないんだ。聖華、どうしたらいいかね?」
「私にはどうにもできませんわね」
「あの、旦那様、銀座のパンドラというお店をご存知ですか?」

水野咲から連絡先を聞き、征一郎は銀座の高級クラブ「パンドラ」に予約を入れて訪れた。
日本を代表する社交場、銀座。バブル期には3千軒あったとされるクラブは今や半分ほど。老舗高級クラブのオーナーたちにも認められている名店となれば、このパンドラしかない。
銀座のクラブに勤める女性の大半は昼の仕事をしている。銀座の場合、出勤時間は夜の19時から20時くらい。昼の仕事が終わった後に銀座に来て、1時間ほど身なりを整えてから店に出てくる。職業は企業の事務職や受付嬢、歯科衛生士、美容クリニックの看護師が多い。風俗だと看護師が多い印象があるが、銀座の場合は、夜勤が多い仕事を兼業しているとなかなか難しい。女子大生が働いていることも多い。銀座に点在するミニクラブは、高級クラブのホステスたちが独立して開業した店が多く、経験の浅い女子大生たちの受け皿にもなっている。
しかし、パンドラに勤めている女性たちは、昼の仕事をする必要がないほど収入を得ている。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す