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ふと気がつくと
官能リレー小説 - レイプ

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ふと気がつくと 3


ラブホテルを出てしばらく無言で男について綾菜は歩いた。体が気だるい。あまり寝ないでやりまくっていた疲れが口を重くする。
ラブホテル代は綾菜が男に言われるままに払った。そして二十四時間営業の牛丼屋の代金は男がまとめて払った。

「おごってやるよ」
「あ、うん。ありがと」
店を出て駅前で携帯電話の番号を男に聞かれて綾菜は教えた。
出会い系サイトから待ち合わせまで、LINEでやりとりをしていたのに。


「この携帯代が払えなくなりそうになったら、今度は綾菜が俺を買ってくれよ。請求書を渡すからさ」
「いくらなの?」
「一万ちょいぐらいかな、だいたい」
「ふうん、そう。考えとくね」
男は切符を買って改札をくぐったあと、一度ふりかえってから綾菜に軽く手をふって階段をのぼっていった。


綾菜は改札の外で、なんとなく男の背中を見送っていた。

(ぜんぜんかっこいいわけじゃないのに)

ゴムなしで別料金を出すからやらせて、と言い出す男もたまにいるから、妊娠しないようにネットで買ったピルは一応用心して飲んであるから心配はないけれど、そっと下腹のあたりを撫でてみる。
まだ、昨夜の感じが残っている気がする。

援助交際は良くないと説教したくせにしゃぶってくれと言い出す男や、アナルで中に出させてくれと言い出す男とかもいる。
そんなとき綾菜は「お金はいらないから帰る」とごねてから「警察呼ぶよ!」とまで言って、そこらにあるものを投げて暴れて、男が先払いした金で精算してラブホテルから逃げ出すこともあった。


見た目は真面目な黒髪のストレートにして、服装もおとなしめな雰囲気にわざとしている綾菜は、自分でも気が強いと思うことがある。
でも、あの男には逆らえない感じになってしまっている自分が変だと思いながら、昨夜のセックスを思い出すと、気持ち良すぎたので、ちょっとにやけてしまう。


(今度はちゃんとあいつの名前聞いておこうっと)

綾菜は大学の講義をさぼって、今日はアパートで昼寝することに決めた。

「ただいま」
「うちのノラネコくんは、朝帰りというかもうすぐお昼ですけど」
とあるマンションに暮らしているショートカットのソープ嬢がジーパンとTシャツで腰に手を当て、いかにも怒ってますよというポーズで男を出迎えた。

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