悪堕ち魔法少女は犯し更生させるべし! 13
そこでは淫鬼と満里奈が交わっていたのだ。
向かい合わせで淫鬼が腰を振り、満里奈は淫鬼の首筋に腕を回している。
それは陵辱ではない。
2人の声を聞けば明らかだった。
「あっ、いっ、いいっ、いいのぉっ!!・・・好きっ、好きぃっ!、ご主人様っ、好きぃぃっっ!!」
「いいぞ、可愛いぞ満里奈・・・もっと可愛い所見せてくれ・・・」
愛し合うセックスそのもの。
そこにあるのは肉欲のみのセックスではなく、愛欲のセックスだった。
アルティシアも今まで体験した事が無いセックスがテレビの向こうで行われていたのだ。
そして既に満里奈の身体からは、悪の象徴のタトゥは消え失せていた。
アルティシアは目を見開き、表情をこれでもかと歪めて凄まじい絶叫を発した。
憎悪や嫉妬、さまざまな負の感情をありったけ込めて絶叫する。
気が狂わんばかりに叫び、泣き、暴れて悶えたアルティシア・・・
彼女の人生でこれほどまでに感情を爆発させた経験などなかった。
そして、息も絶え絶えとなったアルティシアの眼前に淫鬼がいた。
いつの間にか、無表情でアルティシアを見下ろしていたのだ。
「・・・白騎士が手に入った・・・お前はもう無用だ」
「・・・えっ?」
冷徹な言葉。
その言葉にかすれた声で呟き凍りつくアルティシア。
「帰してやる・・・好きにすればいい・・・」
「そ・・・そんな・・・」
美緒と宏太により戒めが解かれていく。
それを淫鬼は冷徹に見つめている。
この男は、私だけ捨てる・・・
敵であった男なのに、そう言われて一気に孤独感が押し寄せてきて、アルティシアは自分の肩を抱いて身震いする。
「いや・・・そんなの・・・いや・・・」
1人にされてしまうような孤独感。
あの革命で逃げ惑った恐怖感・・・
気がつけばアルティシアは淫鬼の脚に縋り付いていた。
「捨てないでくださいっ!!・・・お願いですっ!!」
少し前までは敵であり、拒んでいた相手に縋り付く。
なぜそうなったか考えれない。
いや、恐怖感や孤独感が考えることを拒んでいた。
「なら・・・俺のチ○ポに跨がれ・・・満足させれたら置いてやる」
「!!!・・・あっ、有難うぅございますっっ!!」
淫鬼がベッドに腰掛けると、アルティシアは喜んで弾けたように抱きつく。
アルティシアも満里奈も、悪堕ちする弱さを持っているとはいえ、なかなかのいい女だ。魔法少女にならなければ素敵な恋愛をしたりもしただろうなと思う。
彼女達とは善堕ち後もエロい関係を続けたいものだ。
…俺の子を宿すかもしれないがな。
抱きついて来たアルティシアの女らしい柔らかい体が俺を幸せな気持ちにしてくれる。魔法少女らしい見事な形をしたこれ以上望めないほどのデカパイが俺の胸に当たって潰れる。
「素敵だよ」
柔らかく程よく肉付いた背中をしっかりと抱き返す。
「あの…?」
「どうした?」
しっかりと抱きしめたので動けないアルティシアが、問いかけてくる。
俺の太腿の上にいるからちょうど白姫の綺麗な顔が目の前だ。
「動けません…」
「どうしたいんだ?どうして欲しいんだ?」
動きを止めた事で少し冷静を取り戻したアルティシアが、ちょっと恥ずかしそうになった所で俺がわざと質問した。
「満里奈のように・・・」
彼女が熱い吐息と共にそう言った。
まるで恋する乙女のような瞳。
抱く前だと言うのに悪堕ちの象徴である白磁の肌に絡みついていたタトゥは消えていた。
散々焦らして悶え狂わせ、相棒と差をつけた事で精神的に壊す。
壊した精神に優しくすれば、元々精神的に強くない上に依存心が高いタイプだから簡単に堕ちる。
満里奈の方が苦労したぐらいあっさりだ。
だが、あっさり堕ち易いタイプだから、二度と堕ちないように俺を刻みつける必要がある。
自分が誰のメスか、その肉体に理解させる必要があるのだ。
必要なら孕ませるかもしれない・・・
「愛して・・・ください・・・」
うっとりと恋する顔でそう言う。
だが、まだ甘い逢瀬は与えてやらない。
「お前に愛される資格は無い・・・悪堕ちした白ブタ」
「えっ?!・・・あああぁぁぁ・・・」
絶望した表情。
自慢のポーカーフェイスも崩れ、表情がコロコロ変わっていく。
「誓え、忠誠を・・・お前は誰のモノだ、白ブタ」