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RPG(レイププレイングゲーム)
官能リレー小説 - レイプ

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RPG(レイププレイングゲーム) 16

名取翔子は三人が何の話をしているか、村木と流生の話声を聞いていて援助交際の話と気がついた。先日、教師の間でも、他の学校の女生徒が援助交際をしている噂が話題に出ていたばかりだ。
金井由香が援助交際をしていると想像するだけで、胸が裂けてしまいそうに痛い。
「ちょっと村木さん、先生に何するの?」
村木は立ち上がり、名取翔子の胸ぐらをつかんで「聞いたことは忘れろ。いいな?」と言った。
名取翔子はうなずいた。
村木は手を離すと「悪い。冷蔵庫のビール、俺ががぶ飲みさせてもらってる。金を払うから許してくれ」と笑顔で言った。
「私も飲むわ。まだ残ってますよね?」
名取翔子は冷蔵庫から缶ビールを取り出した。
「先生、お酒飲めるんだ」
由香がそう言い出したので「外じゃ飲まないわ、家だけよ」と答えると座ぶとんの上に座って、こくこくと小さく喉を鳴らしてビールを流し込む。
やたらと喉が渇いていた。
由香が援助交際していると想像しただけで、胸が裂けてしまいそうに痛い。
「先生、学校さぼっちゃった」
「連絡はタクシーの中で茉莉にしてあるから、うまくやってくれてるはずよ」
「姉妹で同じ学校にいると便利ですね」
姉の名取茉莉は養護教諭いわゆる保健室の先生をしている。元看護婦である。
「なぜ大塚君もいるの?」
「俺が呼び出したんだ。由香に頼んでな。先生、おぼえてないのか?」
車の中で村木は誰かと由香の電話で運転しながら話していた。どうやって部屋に戻ってきたかは、おぼえていない。
「由香にパーティドラッグをくわされたんだ」
「先生、頭痛とか吐き気はない?」
流生が名取翔子に優しげな口調で聞いた。
「別に何ともないわ。すごく喉が渇いてたけど」
パーティドラッグ。くわせてラリったところでラブホテルに連れ込むクスリ。
由香は遠藤の財布から金とクスリを奪っていた。
「野沢と遠藤だね。菊地は恵梨香と逃げた?」
流生が由香に質問した。
「恵梨香は菊地の子供ができたんだって、だからお金が必要だったんだよ。菊地は結婚しようって恵梨香にプロポーズしたんだって」
「それでゲームに参加しなかったんだね」
名取翔子は菊地慎吾や山口隆を知らない。村木は気づいた。
「流生、お前、菊地の仲間に菊地が抜けたがってるのをちくったのか?」
流生の顔を全員が見ていた。
「菊地に逃げて二人で暮らすにしても、子供を堕ろすにしても困らないだけの金を渡した。条件は仲間に菊地がチームから抜けたがっている情報をリークすることだったんだ」
「村木さんがいなかったら赤ちゃん流産しちゃうところだったんだよ……」
由香が小声だか流生に文句を言った。
「菊地は賭けに勝ったんだよ」
流生はにっこりと由香に笑顔をみせて「チャンスをあげたのに文句は言われたくないな」と言った。
「由香、三日だけ猶予をやる。チームは解散するんだ。わかったな?」
村木は煙草を取り出してくわえた。
名取翔子は村木に昨夜、由香と翔子が愛し合っているのを見たか聞きたいが言い出せなかった。
「煙草はベランダかキッチンの換気扇のそばで喫って下さい」
名取翔子は村木に文句を言った。
「俺はあんたの恩人だろう。煙草ぐらいを好きなところで喫わせてくれてもいいだろう、先生?」
村木は火をつけると、名取翔子の顔に向かってふぅっ、と煙を吐いた。

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