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RPG(レイププレイングゲーム)
官能リレー小説 - レイプ

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RPG(レイププレイングゲーム) 13

流生に「ヤクザにゲームを使いこなせない」と言われ村木が考えたことは、欲望のスタイルの先祖帰り、という直感だった。
見ず知らずの男たちが選ばれた生贄の女を犯す。日本の犯罪検挙率は約20%である。
そのうちレイプなどの犯罪は訴える女性がまだ少なく5%未満。
これでも訴える人数は増えてきた。
ストーカー規制法などは、身近な者や知人による性犯罪に対処するものだ。
だが、レイプゲームはちがう。
ターゲットにされる女性は、ターゲットにされる理由がない。あるとすれば十代半ばから四十代前半であるということだけだ。
初犯の犯罪歴のない者が逮捕される可能性は極めて低い。ターゲットか警察に届け出ないで隠そうとするなら、現場を取り押さえられる以外は逮捕されたりはしない。
日本の警察官のうち7%しか婦警はいない。
もし婦警がレイプされたとして被害届を出すのは何%だろう。
警察の威信が、というより勤務先の警察署の威信が丸潰れの不祥事として事実を隠すか、警察の威信にかけて犯人を検挙しようとムキになるかのどちらかだろう。
賞金を出して警察を挑発するようなレイプを促進することにどんな意味があるのか。
「これを山口茂ってヤクザは見たんだろうね」
流生は村木に動画サイトのアドレスを教えた。村木は自分のスマホでアクセスした。いくつかの動画を見て「昨日、ガキどもがやってたこととあまりかわらねぇ」と言った。
ただし、婦警も何人かターゲットになっているのを見つけて「こいつらのほうがいかれてやがる」と続けて言った。ヤクザの山口はこれは儲かると判断したが、目立ちすぎると商売にならない。
「たぶん、これがなくなったら真似するやつは出てくるとは思うけどね」
「おい流生、この婦警をレイプしたら賞金いくらなんだ?」
「どれ?」
村木が隠し撮りされた制服姿の婦警の画像を指さすと「単独レイパーなら100万、チームなら一人20万」と流生が言った。
「安すぎるんじゃねぇか?」
村木は警官をレイプした刑期を思い浮かべた。普通の婦女暴行よりも裁判で宣告される刑は重いだろう。それを聞いた流生が声を出して笑う。
「村木さん、賞金は単独なら三万円、チームで一人あたり二千円っていうターゲットもいるから、高いほうなんだけどね」
「ひでぇな、賞金額を聞いたら、金を払うから見逃してくれって女もいそうだ」
「ははは、そうだね。ターゲットは賞金額を知らないとは思うけど、知ってたら言いそうだよね」
流生によるとターゲット一人に対して、10チームまではエントリーできる。エントリーが単独レイパー2名なら賞金は2倍。10チームがエントリーなら10倍。だから、三万円の賞金のレイプでも、10名のレイパーがエントリーしていれば30万円まで賞金は上がるらしい。
観客が賭けていない時は賞金は上がらない。ただし、観客は一万円から上限枠なしで賭けることができる。
「最大で一千万円か」
エントリーしたレイパーが全滅したら賭け金の10%が引かれた金額が払い戻しになる。
レイパーのランクが高いほど人気が高いかというと、そうでもないらしい。
観客が賭ける時は、過去にどんなレイプをしたか、何日ぐらいでクリアーしたかなどを動画サイトでチェックする。外れた場合は払い戻しなし。賭け金総額からレイパーの賞金を差し引いた金額から10%を差し引いた額を分配する。
賭ける観客が多いほど、サイト運営者は儲かる仕組みである。
「賞金はいらないからレイパーになりたいっていうロリコンとかもいる。そういうレイパーの賞金は支払われずに運営に寄付されるんだ」
ターゲットに十代半ばが入っている理由はそういう趣味のレイパーを集めるためらしい。
「前科がないインテリヤクザって今までレイパーではいないから、参加させてもいいけど、条件でチームじゃなきゃダメとかにしたらどうなるかな。村木さん、そのヤクザのレイパーチームに入れられそうだよね」
「そんなゲームはなかった、ガセネタでしたって伝えるとするか」
「それがいいと思うよ」
ひとまず話が終わった。村木は癇癪を起こす山口茂の顔を思い浮かべた。

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