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奴隷市場
官能リレー小説 - レイプ

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奴隷市場 10

そう考えていると、ご主人さまが口を開いた。

「俺はただ、友達が欲しかっただけだよ。」

友達?

「あー、長話になりそうだ。茶でも淹れよう。」

そう言うなり、ご主人さまは湯飲みを持ってきて、テーブルについた。
私もすぐに座る。

「俺が奴隷育ちだってことは言ったよな。奴隷だったころ、生きる為には、死にものぐるいで何でもやったんだ。 だが、奴隷が何したって現状は何も変わらなかった。」

確かに、私もそうだった。どれだけ身体を痛めつけられても、感じているようなそぶりや演技をしても、私たちは何も変わらなかった。暴力を振るわれて、汚されて、ようやく出された食べ物を貪るだけの毎日だったから。
突如、甲高い音が家中に響いた。

「やれやれ、話しようと思ったのに。タイミングが悪いな。」

ご主人様はボヤキながら玄関へと向かう。ご主人様がドアを開けるなり、甲高い声が聞こえた。

「やっほー!カルア!元気にしてた〜?」

玄関まで急いで様子を見に行くと、私の目に映ったのは、紫色のドレスを纏った女性。長髪の金髪で、胸がとてもおっきくて顔も綺麗だった。
私は怖くなった。

「お前が帰ってくるまでは、な。アーリア。」

淡々とその女性と話すご主人様。

「やんっ。カルアから久しぶりに名前呼ばれたー!私うれしいなー……で?あの子、誰よ?」

捨てられるのではないか、という不安だった。ご主人様に他に女の人がいれば、私のような女はすぐにでも捨てられるかもしれないのだから。

「…ね、聞こえてる?アンタのこと言ってんだけど?」

「…」
綺麗な女性はどんどんと私に詰め寄ってくる。
怖い。向こうは同性だったけど、ご主人様のお屋敷の中にいた私が気に入らないらしく、その表情は、とても冷め切ったもので、瞬時に奴隷市場での記憶が蘇ってしまった。

「おいやめろよ。アシュメに関わるな。」

ご主人様が私をかばってくれた。でも、私は聞かれたことは答えなくてはいけなかった。
…そうしないと、より酷い思いをしなきゃいけなくなるから。

「ごっ、ごめんなさい!私は、昨日、ご主人様に買われた奴隷なんです!」

私は、どうすればこの人が気が済むのか考え、慌てて自己紹介をした。
ゆるしてくれるかな…

この人は、私のことをじっと眺めると口を開けた。

「ふ〜ん……なんだ、ただの『妄想女』か。警戒して損した。…あーあ、なんかどっと疲れちゃった。ねえカルア、こんな妄想女ほっといてさ、早く部屋で私とセックスしましょ?」
「あ、あぁ。」
ちらり、と私を見たご主人様。

「悪い。話はするから、しばらく待っててくれないか。することないだろうから、階段上ったところの右側の部屋に、俺の書斎があるんだ。そこで適当に過ごしててくれ。…すまないな。」

「あれ?私、別に3Pでも構わないよ?」

「…馬鹿みたいなこと言ってないで、さっさとお前の部屋に行くぞ。」

「私、カルアの部屋が良いなー。」

私のことをちらちら見ながら、ご主人様に寄り添う女性。

「駄目だ。」

「ちぇー」

ご主人様とあの女性は、部屋に入っていった。

「…」

少しの間立ち止まっていたけど、気を取り直して、ご主人様の言いつけを守ることにした。
「二階…階段はどこにあるのかな」

適当に歩いていると、二階に続く階段が見つかり、上って言われた部屋に入る。

本棚に沢山の本が並んであった。とりあえず目についた本を一冊、手に取って読んでみるが、難しい文字ばかりで、全然まともに読めなかった。

読むのを諦めて、そっと本をしまうと、嗚咽が止まらなくなった。

私は、きっと駄目な奴隷なんだ。ご主人さまを喜ばせられる身体をしてないし、恩を受けてばかりでお返しも出来てないんだから。

そのうち、私はご主人さまから捨てられる。
そんな思いが、私の中でどんどん膨らんでいく。
捨てられたら、これからどうやって生きていこう?その時は、新しいご主人さまを探すために、媚びなければならない。でも、アルヘドみたいな奴隷商人に出会うかもしれない。

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