婦警さんが悪に負ける訳がない 9
ネチャッとした感触に身を強張らせる杏子だったが、そのゼリー状の液体の感触以上に、立ち込める独特の臭気が気になった。
(ナニこれ……おかしな臭い)
「……oh、キマシタネー…このローションのスメールにさそわれた、ベリベリナーイステクニシャンが…」
ゾロゾロゾロゾロ…
「「「にゃ〜ご〜〜〜♪」」」
「!?」
媚薬と共にローションに仕込まれたマタタビに誘われた、総勢30匹強の猫の群れが杏子めがけて集まってくる…。
先ほど真由美の後をつけていた猫たちだ。
(猫は好きだけどこんなにたくさん・・・)
すると一匹の猫が男に近づいて、一声鳴いた。
猫「ニャー。」
イレズミの男「フンフン。」
(え?あの男、猫の言葉が分かるの?冗談でしょ?)
「・・・オー、れいの真由美サーン、ハウスにゴーホームしたのネー、ザンネーン」
「ニャ〜」
「・・・ウェル、ウェル・・・ならトウナイトは、じっくりふたりのレディーのエスコートがデキマース♪・・・・・・さあ、レッツプレイ♪♪♪」
「「「「「ニャニャニャゴロゴロ!!!」」」」」
・・・わらわらわらっ。
・・・ゾロゾロゾロゾロッ。
杏子「キャアアアッ!?」
みるみるうちに全身を、色とりどりの猫の群れに埋め尽くされてゆく杏子。
しかし、抵抗できずになぶりものにされてしまうのは、由利も同様なのだった。
「HeHeHe…」
「Yo・Yo・Yo♪」
ガムをクチャクチャ噛みながら近づいてくる、ソフトモヒカンの金髪男と、アフロヘアーのスリムな黒人男が、左右から由利に迫ってくる。
制服姿のまま、古ぼけた折りたたみイスにロープで縛りつけられた由利の、無防備な肉体に向かって、右から黒褐色の、左からは金色の体毛におおわれた腕が近寄ってくるのを見ながら、由利は逃げることも身をよじることも出来ないでいる…。
左右同時に、制服越しの乳房を揉みしだかれる。
「Wao!!」
丈夫な作りの紺色のベストの上からでも損なわれないボリュームに、ソフトモヒカンが歓声をあげる。
「や、やめ・・・止めなさいっ」
制止しようと呼び掛ける声を無視し、左右の耳を、別々の男の舌先が這い回りはじめる。
「ンッ、くぅッ・・・」
充血し始めた乳首を衣服の上から探り当てられ、由利は叫びそうになるのを必死でこらえるしかなかった。