婦警さんが悪に負ける訳がない 11
白と黒のコンビは衣服をすべて脱ぎ捨てると、それぞれの股間を自分でしごきながら、白い方は正面、黒は背後にしゃがみこんで、前後から由利の股間に顔を寄せてくる。
「オーウ、ベリベリプリティー♪」
「HaHa,…イッツ ソー キュート」
「…!?……い、イヤっ………そんなとこ…………そんなとこ見ちゃ嫌ッ!!」
由利のそんな悲鳴は、かえって二人の嗜虐心を刺激してしまい、白人の舌先が濡れ光る肉壺へ、黒人のそれが後方の小さなツボミへと忍び込んでくる。
「やっ……アッ………ダメダメっ、舐めちゃ……なめたら駄目ェッ!!」
錆び付いた折りたたみイスに縛りつけられ、逃げることも抵抗することもかなわぬ由利は、前後の穴を同時にとろけさせながら、自身の冷静な正義の心が弱々しくとろかされてゆくのをただ自覚させられるしかなかった。
「…アッチもいいグルーヴでーす……サア、キョーコ、ユーはどうデスカー?」
「いひっ、あひっ………いヒゃ…いヒゃあアン、あんッ」
「「「「「ベロベロベロベロ………」」」」」
杏子もまた、由利と同じく身動きを封じられた快楽拷問を受け続けていた…。
22:17
同時刻。
月野家寝室。
ベッドサイドの脇机。
「・・・・!?」
自宅用のPC画面上に現れた、メールの文面に真由美は凍りついた。
『婦警さんが悪に勝てる訳がない(笑)』
添付されていた動画をあわてて再生する。
『……ッ!!………イヤっ、イヒっ、ヒィ、ヒィィンッ!!もうやめて……猫をやめさせてぇっ!!』
『…んアァッ!!、らめ、ラメ……ふたり一緒になんて無理、無理だからァ!!』
そこまでを見ただけですべてを理解した真由美は、乱暴にPCを閉じ、新しいパンツスーツに着替えるまもなく映像の中の廃工場へ向かって、家を飛び出してしまっていた。
「あれ?・・・ママこんな時間におでかけなの?」
「急なお仕事みたいだよ・・・心配しなくていいから、パパと一緒に寝よう」
眠い目をこする息子と、優しくなだめる夫をあとに残して。
「ウェルカーム、マーユミサーン♪」
「ワオ、ワッツァビューチフルレディー!!」
「Ha,Ha,・・・ヨーコソ、マユーミ」
3人の屈強な外国人が、真由美課長刑事を出迎えたのは、わずか7分後であった。
「もういや・・・嫌、イクのはもう嫌ッ」
どこから集めたのか、杏子にむらがって全身を舐め続ける猫たち。「ストレイキャット」という大きな飾り文字を入れ墨した外国人が、杏子の一番敏感な身体の中心に顔をうずめて、もはや何度目なのかも判らない絶頂へと彼女を登り詰めさせようとしている。
「らめ・・・ラメェ・・あ゛、ア・・・アソコも、おひりも゛、コワレちゃう、ウゥッ」
壊れかけた折りたたみイスに縛られた由利は、白人と黒人に前後から身体を貫かれ、涙と鼻水、よだれにまみれた顔をのけぞらせて泣き声をあげさせられていた。
(な、なんてことを・・・)
真由美の部下である2人の婦警は、既に薬を使われているのか 彼女の登場にも気がつかないようだった。
ガチン。
リボルバーの撃鉄音が真由美の背後に響いた。
「・・・よく来たね、真由美くん」
「・・・やっぱりあなたが一枚噛んでいたのね、署長」
小型カメラと密造拳銃を構えて背後に立っていたのは、秋元恭介署長その人であった。