繰り返した、人恋 20
山瀬「う、うん…ちょっと考えさせてくれ」
目の前の沙希もだが、この前ヒカリが言ってたことも気になる。
…それに、あのメモリに入ってた美少女たちも…
沙希「じゃ、私は帰るけど?」
山瀬「ああ、そうか」
沙希「うーん?でもどうしようかな?明日は学校休みだし…」
山瀬「そういえばまだプレゼントをもらってなかったな。」
沙希「ごめんね。買うの忘れちゃったの。」
山瀬「じゃあ、お前のキスでいいよ。」
沙希「え?んっ・・。」
俺は沙希を抱きしめて口にキスをしたけど、沙希は抵抗しなかった。
俺はそのまま沙希をベッドに押し倒した。
沙希「隆ちゃん…」
山瀬「…沙希」
沙希「隆ちゃんって、大胆だね」
山瀬「それはどうかな…」
沙希は続ける。
沙希「私…初めてじゃないけど…隆ちゃんに…」
山瀬「えっ?」
沙希「隆ちゃんに、あの人のこと、忘れさせて欲しいの」
沙希も北島に…か。
他の女子や先生も、北島にやられた人は多そうだ。
…俺は、そんな彼女達を救いたい…沙希の顔を見て、そう思った。
山瀬「その気にさせてなんだけど、やっぱり、今日は帰れよ。」
沙希「うん。わかった。でも、したくなったらいつでも連絡してちょうだい。」
沙希は怒らずにさよならの挨拶をしてから部屋を出て家に帰っていった。
本当はその場でやりたかったけど、本番はあとのお楽しみにとっておくことにした。
そして翌日…
朝起きて服を着替え、リビングに行く。
朝刊をパラパラと見ていると、ある記事が目に入った。
『高校教諭逮捕 複数女性にわいせつ行為か』
という見出しで、北島逮捕を伝える記事。
山瀬「まあ、警察に捕まったら、どんな手を使ってもクビは免れないだろうな」