寄生虫〜女子高生強姦寄生〜 33
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・
その瞬間、部屋の外で何かが動く音が響く。
礼拝堂の方からだった。
「何だろう・・・」
「行ってみましょう。」
二人はおそるおそる、礼拝堂へと移動する。
入り口から見て正面の最奥。
十字架の真下に、地下へと続く階段が現れていた。
「なんだろう・・・出口なのかな?」
「こればかりは、行ってみないと分かりませんね・・・」
二人はゆっくりと階段を降りていく。
しばらくすると、最初に目が覚めた場所のような通路に出た。
「ここはどこなんだろう・・・」
「分かりません・・・
しかし、わざわざ入り口が隠されていたことから考えると、この先には何か重要なものがあるのでしょう。」
歩いていくと、曲がり角に差し掛かる。
顔だけを覗かせると、扉が見えた。
危険はないと判断して、扉の前までやってくる。
すると、扉は機械音を発して自動で開いた。
「これは・・・?」
「何なのでしょうか・・・?」
部屋の内部へと足を踏み入れた二人を迎えたのは、異様な光景だった。
部屋にはいくつものガラス製と思われる筒状の巨大な水槽が立ち並んでいた。
水槽内には黄緑色の液体で満たされている。
そして、その中を見たこともない生物が蠢いていた。
ミミズのような細長いものから、クモやサソリを巨大化させたようなもの。
さらには、肉塊と呼ぶにふさわしいいびつな形をしたものまで。
グロテスクでおぞましい生物で埋め尽くされていた。
水槽内には空気が供給されているのか、ゴボォという音とともに気泡が上がってきている。
「うぇぇ・・・」
「これは・・・見ていてあまり気持ちの良いものではありませんね・・・」
異様な部屋に、嫌悪感を露わにする二人。
だからだろうか、二人の背後に歩み寄る人影に気が付かなかった。
「やあ、初めまして。」
「えっ!?」
「ッ!?」
突然かけられた声に振り向く二人。
そこに立っていたのは、まだ若い白衣の男だった。
「ようこそ、僕の実験室へ。
歓迎するよ。本来なら、お茶の一つでも出してあげたいところだけど、今回は勘弁してくれ。」
「この声は・・・」
「あなたが私たちを・・・?」
青年を警戒して、じりじりと後退しながら疑問を投げかける。
「そうだよ。さっきの声は僕。ちなみに言うと僕が君たちを連れ去ってきたんだ。」
「なぜこんなことを・・・?」
幾分、強い調子でソフィアが問う。
対する青年はうれしそうに、微笑みを浮かべて答える。
「言ったでしょ?実験のためだよ。
・・・本当はね、媚薬を注入した時点で全員が脱落すると考えていたんだ。
だから、君たちがここにいるのは完全に計算外のことなんだよ・・・
一応、ここは出口として設定はしていたんだ。
まさか、運良くスイッチを見つけるとは思ってなかったけど。
つまり君たちの後ろにある扉まで行けば“鬼ごっこ”は終わり。
その前に、僕の目的を話してあげようと思うんだけど・・・どうかな?気になるかい?」