寄生虫〜女子高生強姦寄生〜 20
「君たちにしてもらいたいのは実験の準備だ。これから、被検者がうようよやってくるからな。ざっと見て1000人分。閉じこめておく部屋の用意と、実験の申請を頼む。」
「しかし、まだ何人が“あれ”の犠牲になったのかは判明してはいないのでしょう?1000人分は気が早い気がしますが・・・?」
「いや、必要になるんだよ・・・足りない部分は他から“補充”してくるのだから・・・」
「・・・え?」
「とにかく、宿主たちの“回収”は僕に任せてくれ。幸いにも、それだけの仕事をするだけの部隊は、所長から借りているからな。」
「わ、分かりました。では・・・」
「ああ。では、これより計画の第一段階を開始する。異議のあるものは?」
当然ながら、誰も何も言わない。
沈黙を肯定と受け取った青年は、宿主たちを“回収”するために、部屋から出ていった。
「さて、まずは宿主の特定か・・・幸い、排水のルートから計算すると浄化されて飲料水に混ざるとしたら、この付近か・・・まずは、一番都合がいい可能性から探ってみようか。」
青年は一人、部屋の中で考えを巡らす。
「一番都合がいいのは、宿主が拡散していないこと・・・つまり、何らかの形で一つの場所に留まっていることだ。そう、たとへば学校のように・・・」
そう言うと、机の上の無線機に手をのばす。
「周囲の学校に向かってくれ。一つは○○小学校。××小学校・・・・・・・・・・■■大学。以上だ。」
『了解。』
数分後、無線機からくぐもった声で通信が入る。
若干のおびえを含んでいた。
『こちら、K班!!!▲▲高校で、大量の生徒、および教師が性行為をしている!!!』
青年は一人、口角を上げる
「ああ、僕はなんて運がいいんだ・・・了解。総員、すぐに▲▲高校に向かってくれ。寄生者も正常者も、一匹も逃がすな。」
『了解。』
指示を出し終えると、青年は椅子に深く腰をかけ直し、ため息をついた。
「ふう・・・▲▲高校か・・・せいぜい、300人程度だったな。」
再び、青年は思考の海に潜る。
「少ない・・・まぁ、ここら辺でだけ行方不明者が出るのも不自然だろうから、全国から適当な“素材”でもさらってくるか・・・」
こうして、宿主たちだけに留まらず、全国から無作為に、犠牲者たちが集められた。
次の日からのニュースは、ひどいものだった。
なにしろ、全国で1000人もの行方不明者が出たのである。
警察や、家族による捜索が連日続いた。
しかし、その人々が見つかることはなかった。
犠牲者たちは地下深くの研究所へと連れ去られたのだから・・・
CASE6 野村 愛理(のむら あいり)実験開始
ふいに、意識が浮上する。
しかし、まぶたは開かない。
未だ、ハッキリとしない意識の中で、愛理は考えを巡らせた。
(何があったんだっけ・・・学校から帰ってて、みんなと分かれて、それから・・・・・・・知らない男の人たちに無理矢理、車に乗せられて、何かを口に押し当てられて・・・!!!!!)
そこまで行き着いて、愛理の意識は完全に覚醒した。
「な、なに!?何なのこれ!?」
辺りを見渡すと、室内のようだった。
部屋の中央に、分娩台のようなイスが設置されており、愛理は制服を着たまま、M字開脚で拘束されていた。
「ちょっと!?何なのこれ!?誰かー!!!」
愛理は大声を上げて助けを呼ぶが、人の気配がない。
改めて室内を観察すると、愛理の前の壁は大きな鏡となっており、ドラマなどで見る取調室のようだった。
部屋の角や天井、愛理の股の間にはビデオカメラが設置されており、今も録画が続いているようだった。
愛理は、黙っていてもしょうがないと考え、鏡に向かって声を張り上げる。
「ちょっと!!!誰かいるんでしょ!?これってなに!?誘拐!?」
ようやく反応を返す気になったのか、部屋に設置されたスピーカーから男の声が聞こえた。
まだ若そうな、青年といって差し支えなさそうな声。
「やあ、気分はどうかな?突然で悪いんだが・・・君には“実験”に参加してもらうよ。まぁ、参加といっても、被験者としてだけどね・・・」
「実験・・・?」
「そう、実験だ。内容は簡単。君はただ、そこでイキ続けてくれればいい。宿主が、どの段階の快楽まで耐えられるのかをテストしたくてね。心配はいらないよ。すっごく気持ち良くなれるはずだからさ。まぁ、気持ち良すぎて、本当の意味で天国に逝っちゃうかもしれないけどね・・・」