流石の下品な対応にカヤノも多少引いているが構うまい、それにここまですればまず間違いなく俺は（裏切らない）男だと思われるだろう…春男はそう考えつつもクンクンと下着の臭いを嗅いでチンポを膨らませていた。　
体臭と洗剤と尿の混ざり合った臭いに我慢が出来なくなるが、やりすぎればただの変態だろうからと思い、春男は下着をポケットにしまいながら辺りを見渡した。

「しかしすごい光景ですねカヤノさん…これ全部が豚の肉なんですね？」

「ああ、昔から不老長寿になるために少女の肉はよく効くと言われていたもんさ…Ｃ国では昔から桃娘、という風習もあってね…何でも生まれたときから桃ばかり食べさせた少女の身体は不老長寿の妙薬になるらしい…今なら笑ってしまう話だがね、まあ大真面目に信じている太老もたくさん来ているはずさ」

「へえ…そんな話が…しかし俺はやっぱり、桃より桃尻ですかね？」

春男はそうつぶやき舌なめずりをした。　

立食タイプのパーティーのためか、肉料理は各種の国別の料理に別れ、屋台のようになっているが、どれもが春男には美味に見え…人の焼ける、本来ならば忌避感を感じる脂の臭いすら、春男には極上の食欲をそそる香りに感じられた。　

（もう俺は元の食生活にはまず戻れないだろうな…）

春男はそう感じながらも各種の屋台を見て回る。　

和食ならば裁き立ての夏美を使った刺身や、綺麗に加工された生け作り…トルコ料理なら母乳を使ったヨーグルトソースのドネルケバブ、洋食ならパイ包みや内臓に血のソースを使った料理…骨髄のスープから、脂肪や脳を使ったデザートに至るまで、ありとあらゆる食事が春男の胃袋を刺激し、そしてレイプショーや殺戮解体ショーが次々に行われる光景は春男の股間を刺激した。

（ここにいたら太っちまうな…それに、性欲も持ちそうにない）

春男は出された母乳酒や小指のミイラ入り、死体付けラム酒のカクテルを口にしながら、料理を食べていた。


乳房の脂肪を利用したミンチ入りのミートパイや、握り寿司、中華だしの効いた乳首料理に舌鼓を打ち、そしてそうこうするうちに、　ある考えに至っていた。　

（俺もうまく働けばこんなふうにパーティーを日本でも開けるようになるかもしれないな）と。　

春男からすれば初めは妹を助け出したい、という気持ちで動いていたこのカニバリストたちとの関わりは、そのうちに自らの食欲と肉欲を満たすモノに完全に変わっていったのは言うまでもない。　

それほどに人肉食は魅力的で背徳的だからだ。

モンゴル料理の馬乳酒ならぬ母乳酒や血を混ぜた赤ワインを飲みながら、春男がそのままふと近くに目を移すと〔死姦用〕とかかれた立て札と共に、夏美の裸体が転がっていた…どうやらそういう趣味にも対応しているようだが、死姦とはなかなか興味深い。　

ごくり、と喉を鳴らして春男は係の男に話しかけた。　

「すまない、死姦をしたいんだが…かまわないか？」

「はい、ではこちらに…流石にここでするのは恥ずかしいでしょうからね？」

係の男は笑顔を浮かべて、二人がまぐわうのにふさわしいであろう部屋…パーティー会場の奥にある死姦部屋へと案内した。

「ふう…やっと二人きりだな？夏美…なかなかお前の肉は美味かったぞ？全く…心配かけやがって…」

この数日、あまりにも日常からかけ離れすぎた出来事が立て続けに起こったせいか、ベッドに横たわる夏美に話しかけるがもちろん返事はない…手術着のようなものを着せられている夏美の肉体は、触ってみれば少し暖かかった。　

「なる程…死にたてホヤホヤって訳か？」


ゆっくりと手術着をはだけ、変わり果てた…いや、この数日ですっかり美意識を変えられてしまった春男にとっては美しいその姿を眺めながらも、春男はゆっくりと夏美の唇にキスをした。　

まだ体温が残る死体に舌を絡め、にゅるにゅると刺激し、唾液をすする内に春男の頭にはある考えが頭をよぎる。

〔俺はひょっとしたら夏美をこうしたかったんじゃないか…〕と。

夏美は確かに可愛く自慢の妹で…何より両親が死んでからは唯一の肉親と言っていい存在だった。　

夏美もよく春男に懐いていたが、それが果たして情愛があったのかと言われれば答えは間違いなくＮＯだろう。

結果…夏美は行方不明になったが、今はこうしてその身体を味わい、好き放題にも出来てしまう。　

（ある意味これは天啓だったのかもしれないな…叶わぬ恋も夏美も手に入れられた…もう俺が一番必要とするモノは手に入ったんだ）

足を開かせた夏美の秘部…マンコを見つめ処女なのを確認し、ローションを塗りたくり愛撫も行いながら、春男はそんな風に考えていた…確かにこの状況も俺の心も狂っているかもしれないが…