人肉加工処理場 12
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それから数日後、日本に着いてからの春男は日々「工場長」としての仕事に追われていた。
カヤノは政府に近い存在らしく、牧場自体は春男も目隠しやアイマスクをされ、どこかわからないような地下に作られていたが、夏美との生活や給金は保証されていたためか、春男も救われたような形で仕事に励むことになっていた…いざとなれば簡単に消されたり、自分が商品にされる命かもしれないが、それでも春男からすれば夏美と再開し、禁断の味も味わえる立場になったのだから当然なのだろう。
「しかし…これほど大変とは思わなかったな…」
春男が任された仕事は畜産エリアの管理と人肉を加工するための工場エリアの責任者だ、日々家畜の管理から世話、屠殺した豚肉の生産管理にいたるまで…けして狭くはない地下で行われる作業のため、そしてこんな仕事に就きたがる物好きはそうそういないため…春男は熱心に仕事に邁進しなくてはならなかった。
だが、もちろん春男独りで仕事を回しきれないため、準肉畜としてリーのクローンも派遣されることになったのはある種の救いだったのだろう。
「お疲れのようですね春男様、今日はお休みになってはいかがですか?」
「いや…今日中に新規にオープンするレストランの計画もまとめないとな…」
春男はそうつぶやいて頭をかきむしった、彼の計画する「レストラン」は、豚の選定から完全予約で行い、洗脳したクローンに食事を提供させ、ショーも行えるというアイデアだった。
会員制であることを利用した馬主ならぬ肉畜主制度も用意し、皆が楽しめる「牧場」作りを考えた春男だが、なによりそれには手間がかかるし、馴れない仕事も様々に山積みにされていたが、同時に春男はやりがいにも満ちあふれていた。
これまでの生活は夏美を探すために浪費されてきたようなものだったが今は違う、夏美は取り戻せたし、それに自分にぴったりな仕事も与えられたためか、そしてあの味を楽しめるという安堵感もあったためか…春男は不思議と業務に関するストレスは感じていなかった。
「お茶をお持ちしますね?…」
「ああ…それから、頼みたいことがあるんだがいいか?」
「はい…私でよろしければ…何なら、処理もして差し上げますわ?あなたの胃袋を満たすことも…」
楽しげに話しかけるリーの提案は魅力的だが、今の目的はとりあえずそれではない、春男はそう考えながらもリーの身体から視線を外せずにいた。
「あらあら…目が本気ですわね?煮詰まって、苦しんで…可哀想、そんなにおチンポを膨らませているのに、欲望に酔えないだなんて…ふふ、それともぉ…もう、ご主人様は死体でしかー…」
春男は言葉を続けるリーの身体を押し倒していた。
犯したりない、あれだけ殺して犯して遠慮なく切り刻んだはずなのに…身体はまだリーを求めている。
「嫌ぁっ…やだっ…止めてっ…止めてぇっ!」
身体を捻りリーは抵抗の言葉を口にするが、口端に浮かぶ笑みがそれが本気でないことの証拠だったのだろう。
お互いの呼吸は荒くなるが、リーの呼吸は恐怖から、春男の呼吸は興奮から…というのが伝わってくるようだった。
そのまま春男は無理やり唇を奪いながらも軽く首を絞める、リーは慌てたように手を動かし、しかしそのままくたりと力は抜け…いつの間にか呼吸が緩やかになったのに合わせ、リーの身体からはするりと力が抜けていった。
合わせるようにじょろじょろと音を立ててリーは失禁する…気絶し落ちた状態になってしまったようだが、俺は構わず両手を縛り上げ、犯しやすいように足を開かせながら、カッターナイフでビリビリと服を引き裂き始めた。
「これじゃあコレクションは出来ないな…」
つまらなげに呟き、春男はリーの履いていたショーツを投げ捨てる。