ミニスカポリス 18
龍平「ふぅ…」
失神した沙織の姿を見て、龍平は溜息をつく。
龍平「美咲さんと新城さんの話は嘘だったんスけどね…」
ベッドから立ち上がり、服を着ようとする。
龍平「ミニスカ課の娘たちは事件が解決したらみんなで朝まで酒飲みに行くってのはあなたが一番知ってるんじゃないんですか?」
少しして、沙織が目を覚ます。
龍平「…それにしても、痴漢グループのリーダーとはどうやって知り合って、こんな仲になったんですか?」
沙織「エアコンの修理業者を呼んだとき、来たのが彼だったの。ここ最近、あの人(優)ともなかなか出来なかったから、若い彼の男らしい身体は新鮮で…」
龍平「貴女から誘ったんですね…奴が痴漢集団のリーダーだと知ってました?」
沙織「最初は知らなかった…私もそのときは刑事であることを隠していたから…でも、関係を続けていくうちに、お互いに正体が明らかにされつつあったの」
龍平「相手が犯罪者であることを知っていて隠したんですよ?それは大問題になるじゃないですか」
沙織「ごめんなさい…それで、あの子達にも捜査に関わるなと言ってしまって…」
龍平「新城さんを捨てて、奴と一緒になると考えたのでは?」
沙織「ごめんなさい…」
沙織はそのまま泣き崩れた。
龍平「…俺もあなたのことを知ってますから、話を大きくしようなんて気はないですけど、あなたの歩む道は相当つらいと思いますよ。覚悟が必要でしょうね…」
―こうして、一連の集団痴漢騒動は終結した。
集団痴漢事件は終わったが新しい事件が始まった。
数日後、テレビのニュースで連続殺人犯が脱獄する事件が放送されていた。