レースクイーンの悲劇 6
ビキニになった栞と紫苑を見て、祐樹と幸成の心境に変化が起こる。
「(…祐樹さん…興奮しませんか?)」
「(興奮しないわけが無いよ。この二人を見たら)」
徐々に二人に、男としての欲望がわいてきた。
そんな男二人をよそに、栞と紫苑はビキニ姿でアピールする。
「ありがとう。二人とも素晴らしいよ」
幸成が立ち上がる。
「こちらこそ、ありがとうございました」
紫苑がそう言い、栞とともに頭を下げる。
「二人は、うちの事務所の所属タレントにしたいんだけど…」
「本当ですか?」
「うん、二人とも、きっと売れっ子になれるよ」
「ありがとうございます!!」
「僕もできる限りサポートするよ」
祐樹も言う。
さて
「栞ちゃん、僕についてきてくれないかい?」
幸成にそう言われ、栞は二人で部屋に入る。
紫苑も祐樹とともに、別の部屋へ。
ここで、男女一人ずつ、二組に分かれる…
―部屋の中。
高級ホテルの一室かと思うような豪華なつくり、都内を一望できる大きな窓、その横に鎮座するダブルベッド。
「これは…」
「驚いたかな?」
幸成に案内された部屋を見て、栞は言葉が出ない。
「君は素晴らしい素材だよ、栞ちゃん」
「…!?」
白のビキニ姿の栞を、後ろからそっと抱きしめる幸成。
戸惑う栞。
「えっ、幸成さんっ」
「怖がらないで。僕を信じて欲しい」
「で、でも、こんな…」
「僕が君を人気グラビアアイドルにしてあげるから」
「えっ、あ…」
栞は処女であり、キスも未経験だった。
そんな彼女に、初めて、男性の唇が重なる…
「…ん〜っ!」
幸成は魅力的な男性である。
しかし、それとコレとは話が別だ…
幸成は栞と唇を重ねたまま、彼女をベッドへと押し倒す。
そして、上から覆い被さり、栞の乳房へと手を伸ばす。
「いやぁ、だめぇ」
「悪いことはしないから、僕を信じて…」