レースクイーンの悲劇 14
望「それよりも…この2人、この前の雑誌の撮影で一緒だったな…」
未来「ああ…アレですか」
望「『注目の新人RQ』だって聞かされてね。紫苑ちゃんもそうよね?」
紫苑「私は…一緒のチームの栞ちゃんのほうが人気ありますよ?」
そんな時、由紀子とみどりが目を覚ます。
由紀子「うう〜…」
みどり「あっ…」
望「目が覚めたみたいね」
由紀子「えっ!?ここは…望さんも…」
未来「…同じなんだな」
望「私たち、ここに監禁されてるみたいなの…」
―ガチャ
『!!!』
倉庫のドアが開く。
望「(来たのかしら…私たちを拉致した奴が…)」
中に一人の男が入ってきた。
…やって来たのは、明らかに『オタク』な風貌の青年だった。
未来「(こんな奴が一人で私たちを…?)」
「望ちゃん、未来ちゃん、紫苑ちゃん、みどりちゃん、由紀子ちゃん…いやぁ、壮観だよ」
彼はそんなことをブツブツと呟く。
望「あんたの目的はなんなのよ…」
「皆僕のお気に入り、コレクションなんだよ」