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莉奈の日々
官能リレー小説 - レイプ

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莉奈の日々 15

叫び出しそうなほどの恐怖が莉奈を襲う。だがそんな莉奈を救うものはひとつもない。
「手術代なんか出す気はないぞ、自分でなんとかしろよ。ああ、あと間違っても、父親がだれかなんてしゃべるなよ」
ボイスレコーダーをちらつかせながら、今川は嘲笑って教室を後にした。
一人残された莉奈のほおを、昨日で枯れたはずの涙がまた流れた。決して逃げられない地獄に堕ちた絶望が、心を蝕む。
一時間目の始まりを告げるチャイムはすでに鳴っていたが、莉奈は立ち上がることができなかった。





永遠に続くと思われた地獄に変化が起こったのは、あの朝の凌辱から一週間後のことだった。

「え!?今川先生が?」
「マジびっくりだよね〜。昨日の夜、事故で死んだって」
加奈子の話に、莉奈は言葉を失った。

登校すると、学校中がその話題で持ち切りであった。
いたるところで様々な噂が飛び交い、それは莉奈のクラスでも例外ではなかった。
「あたしは、事故に見せ掛けて実は殺されたってきいたけど」
「なんか恨まれてたらしいよ」

「うわ〜。なんかありえるし。アイツ性格歪んでそうだもんね」
「いやいや、自殺でしょ。すごい借金があって、追い詰められてたとか」

まわりで交わされる話を、莉奈は茫然とした面持ちで聞いていた。
(先生が…死んだ?じゃあもう苦しまなくていいの?)
今川の性奴隷として、ここ数日を過ごしてきた莉奈は、この突然の出来事に喜ぶべきか、それとも人として悲報に悲しむべきかわからなかった。
「どうしたの莉奈?ボーッとしちゃって。なんか顔色悪いし…大丈夫?」
「あ…ただ、すごいびっくりしたから…」

「優しいなぁ莉奈は。やっぱショックだったんだ。ぶっちゃけ、あたしはあんまり悲しむ気持ちにはなれないしな。ガマ先にはいい思い出ないっていうか。まぁ亡くなった人に悪いけど」

様々な噂話に花を咲かせるクラスメート達を見ながら、莉奈は複雑な気持ちであった。

その日、全校生徒が体育館に集められ、事態の説明が行われた。

「今川先生は、昨夜、駅のホームから転落し、ちょうどホームに入ってきた電車にひかれて亡くなられました。
この突然の悲しい事故に動揺している人も多いでしょうが、皆さんが気持ちをしっかり持ち、心身共に健やかな学校生活を送ることこそが、今川先生への感謝とはなむけにもなるでしょう。皆で先生のご冥福を祈り、黙祷を捧げます。黙祷!」

皆と一緒に目をつぶりながら、莉奈は焦りと不安で押し潰されそうだった。
(どうしよう…遺品整理とかであのテープとボイスレコーダが誰かに見つかっちゃうかも…そうしたら…)

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