少女の股間に顔を埋め、ペチョペチョと音をたてて舐めている……

莉奈は無言でテープを取り出した。
涙がポロポロと溢れ出てくる。
…最初から全て、今川が仕組んだことだったのだ。
他のテープも見てみると、全て莉奈と同じ年頃の少女達が、今川に犯されている内容だった。
中には、トイレや更衣室を隠し撮りしたものまであった。
おそらく、今川は過去何年にもわたって、赴任した様々な学校で同じ行為を繰り返してきたのだろう。

今川が生きていれば、これは立派な犯罪の証拠になっただろうが、死んだ今となっては意味がない。それどころか、自分を含めた少女達が好奇の目に曝されるだけだ。彼女達もそんなことは望んでいないだろう…

莉奈はテープとレコーダをもう一度袋に詰めると、制服に着替えて学校に向かった。
学校に着くと、そのまま焼却炉に直行し、中身を放り込んだ。
テープが燻り燃える様を見届けてから、莉奈は残りの授業に出席するべく教室に向かった。

　
　　莉奈の日々　　第一部《完》