僕とママ 3
「ねえ、ママ〜…キューリ買ってよキュウリ〜」
わざと大きな声で言うオレの後ろを、ガキの二人連れが走り抜ける。
「こ、こまった子ね…分かったから、はなれて?」
客の増え始めた店内で、後ろからオレのキュウリを押し付けられながら、困惑顔で麻里子は答える。
(ホラ、見ろよコレ)
仲の良い母と子を演じながら、オレは我ながら悪魔のように微笑んで、オレのスマホに映し出された隠しカメラからの動画をそっと見せつけるのだった。
見るまでもなく、すでにユーキの声変わり中の音声が、スピーカーからもれ聞こえている…。
xxxxxxxxxx
「おえっ…ゴエッ……うヴぉえっっ………」
僕の口から、さっき食べ終えたばかりの朝ごはんがあふれだして、止まらない。
なんだコレ。
ひどい。
…ひどすぎるよ、ママ。
最初に再生した"やさしいおかあさんシリーズ"のディスク。
でも、今実際に再生されてるのは、ちっとも優しそうじゃないお姉さんが、汚いハダカのおじさんたちにかこまれて、うれしそうにおちんちんをなめている場面だ。
しかも、モザイクがぜんぜんない。
丸見えの毛むくじゃらのおじさんの、おしりの穴がアップになって、僕は我慢できず吐いてしまっていた。
(ママ…ママ、何でこんなのを、僕に見せたいと思ったの?)
僕はすっかり混乱した頭のまま、プレイヤーを止めた。
ママが帰ってくる前に、ゲロまみれのリビングを片さなきゃ…。
悪夢のあとのような気持ちで、僕はふらふらとバスルームにむかった。
xxxxxxxxxx
「ギャハハハ…ざまあみろユーキ♪」
そんな少年の嘲笑が、わたしの耳元ではじけた。
この少年の命令通りに薄着で訪れた食品売り場のまんなかで、おしりの谷間に熱い少年の感触を味会わされながら、わたし…
相馬麻里子は、ただその場に凍りつくしかなかった。
「…悪いけど、アンタの用意したほうのDVDも、キモい系の無修正動画にすりかえかめ〜ん、させてもらったよ?ニャハ〜♪」
勝ち誇ったようにおどける少年に、わたしは抗議の目線を返すのが精一杯。
「あの程度であんなに吐いてちゃ、女嫌いになるかもな〜?…そんでさ、あいつホモとかになっちまって…オレ、ユーキに迫られたりしたら、ど〜しよ〜」
ひどい。
よりによって、なにも知らない無垢なゆうちゃんに。
あんなものを見せられて、あの子がどれだけ傷ついただろう。
でも、あの子にすれば、あれを見せたのは他でもない、母親であるこのわたしなのだった。
そしてこのわたしもまた、息子の苦悩を思いやっていられる立場にないことを、思い知らされるのだ…。
「あ、オレ急にオシッコしたくなっちゃったよ、ママ」
怪しく笑った和也少年は、むこうの事務用品売り場の影にある、乳幼児連れのお客専用の広い個室へと、私の手を引いてゆくのだった。
「いつものやって」
「よかった、だれもいないわ。ご主人様」
和也君はもうベビーベッドに入りきら無いので、私が授乳室の真ん中のロッカーベンチに座る。
「マリコのデカパイの出番だ」
「授乳手コキね」
「早く白いオシッコ絞って、ママ」
和也君はズボンとブリーフを脱いでから隣に座ってくる。
私はすぐにブラウスを脱いでブラを外す。本当に授乳させていた時より縮んでGカップだ。
「またフルカップ?」
「晴美さんもそうでしょ?晴美さんもGカップよ」
「あんなババァの名前を出すな。メスブタ」
「はいはい」
「ママのミルク飲ませて」
和也君が横になると私の左の乳首を吸ってきた。