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お義父さんは男の娘!
官能リレー小説 - 近親相姦

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お義父さんは男の娘! 7

裕美と話している間に教科書を入れ終え、私は鞄を机の横に掛けた。

「で、かなっち。新しいお父さんはどう?かなり若い男の人なんでしょ?」

「どうもこうもないわ。父親には見れないわよ」

むしろ弟か妹みたいな奴だ。あの可愛さの前では父親として見れる筈がない。

「お弁当作るの上手だよねぇ。昨日のエビチリ美味しそうだったもん」

「言っておくけど、あげないわよ」

「まだ何も言ってないし…別に欲しいなんて言ってないよ」

「…そう。一口ぐらいなら考えなくもないって言おうと思ったのに残念ね。裕美が要らないって言うなら」

「嘘つきました!是非とも食べさせて下さい奏様!このとーり!」

裕美は大げさに両手を合わせて頭を下げる。

「分かったわよ。でも少しだけだからね」

「ははぁ!ありがとうごぜぇやすお代官様!」

誰がお代官だ、誰が。

「代わりにお昼は私特製のハバネロご飯をあげちゃう!」

「ごめん、それは要らないわ」

彼女、日比野裕美は結構な辛党だったりする。


授業中。

私の頭の中は晶一色で、先生の話も耳に入らず黒板の文字を機械的にノートへ書き写すだけだ。

(……そういえば私、あいつの事何も知らないわね)

分かるのは私の理性を奪うあの反則じみた可愛さと家事全般に卓越しているという事。

(母さんもその辺の事何も言って無かったし……今度本人に聞いてみるか。新しいコスプレも何か考えなきゃね)

いつもはだるい授業も晶の事を妄想していると苦では無かった。


そして、お昼休み。

「お昼だー!お弁当だー!」

裕美が待ってましたと言わんばかりに机を合わせてきた。

「かなっち、早く早く!」

「分かったから。そう急かさないで」

とはいえ私も晶がどんなお弁当を作って来たのかは気になる所ではある。

内心ドキドキしながら私は鞄から包みに入った弁当箱を取り出す。

(昨日はエビチリだった……今日はなに入れてくれたんだろ)

昨日の口ぶりだとまたチャレンジしてくれた考えるべきか。或いは新たなおかずに?いずれにしても楽しみだ。

包みをといて弁当箱の蓋をパカッと開けた。

弁当の中身はご飯、卵焼き、ミニトマト、ひじきの煮付け、昨日のデミグラス付きのハンバーグ……そしてエビチリだった。

「エービチリ!エービチリ!かなっち、プリーズ、プリーズミー!」

「分かってると思うけど一個だけよ。…はい」

「わーい!」

私が弁当箱を差し出した瞬間、目に止まらぬ早さで裕美はエビチリを箸で摘んだ。

「いただきまーす!もぐもぐ…………っ!?」

ガタンッ

「裕美!?」

エビチリを口に入れた瞬間、裕美はイスごと後ろに倒れてしまった。

「ちょっ、日比野さん!?」

「なになに、何があったの?」

「いきなり裕美ちゃんが倒れたみたいだけど…」

周囲のクラスメイト達が何事かと私の席の周りに集まって来た。

(ま、まさか晶……昨日の私の言葉に張り切り過ぎてとんでもない味付けにしたのか?いや或いは昨夜の私への報復に…………って冷静に考えている場合じゃない!)

私は慌てて裕美の元へ駆け寄る。

「裕美、大丈夫!?」

「……く……………しい」

「えっ…?」

「すごく……おいしい…」

裕美の意識ははっきりとしていて、そればかりかとても幸せそうな表情を浮かべていた。

「辛いものにはうるさい私もこのエビチリの前では何も言うことがない……。あえて言うなら美味しい、この一言だけだよ……」

「そ、そう…。それは良かったわね」

心配して損した。ちょっとでも晶を疑ってしまった数秒前の自分を殴れるなら殴りたい。

「へぇ本宮さんのお弁当そんなに美味しいんだ…」

「ねぇねぇ試しに一口頂戴!」

「あっズルい!私も食べたい!」

「あたしも〜」

私の弁当群がる群衆……もといクラスメイト達。みんな興味津々だ。

「駄目よ。これは私のお弁当なんだから。あげられる分は裕美のでおしまい」

「「ケチ〜!」」

ケチで結構。罵声だけでこのお弁当を守れるなら安いものだ。

「じゃあ、私次の予約するー!」

「私も!」

「あたしも!」

「はいはい押さないで。早い者順だよ」

いつの間にか裕美はクラスメイトが勝手に決めた私の弁当のおかずの予約受付係になっていた。

(裕美にエビチリあげたの失敗だったな。もぐもぐ……美味しい)

私は心の中で後悔しながら裕美達を後目にお弁当を堪能するのだった。

放課後。私は部活動に所属してないので真っすぐ家に帰る。

いつもは裕美も一緒なのだが、今日は用事があるとの事なので一人で帰り道を歩いていた。

街中は、私と同じように帰宅する他校の生徒らや中学生らがたむろっていて、結構騒がしくなっていた。

まあ、私は暇な時に時間潰しによく来ていたので見慣れたものだ。

特に気にすることなく帰り道を歩く。

そんな時、すぐ近くのコンビニの駐車場に一台の真っ赤なフェラーリが止まった。

(!あの車って……)

私はかつてこの車を見た事があった。だがある一件以降は全く見なくなっていた。

そのある一件とは何を隠そう母との離婚だ。そう、真っ赤なフェラーリは元父親、旧姓本宮栄司(もとみやえいじ)の乗っていた愛車だ。

だが、あれはきっと別の人の車だろう。何故ならば離婚に調印した直後から今日に至まで元の父は母とした約束を守り、一回も私達の前に姿を見せた事がないのだ。

その元父がこんなところにいる筈がない。いや、例え居たとしても会うべきではない。私自身も、もうあの男には会いたくないと心から思っている。

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