お義父さんは男の娘! 3
「えーっと……そう、だね」
「…………」
「…………」
気まずい。あんまり会話した事ないから何を話していいか分からない。
「……じゃあお風呂は先に頂くから」
耐えられなかった私は夕食を食べ終えていたのを利用して席を立った。
「あ、奏ちゃん」
「……なに?」
私は晶を睨むように見た。
「えーっとね………ううん。ごめん、何でもないや。気にしないでよ」
「?……」
晶は私の食器を片づけ始めたので、私も台所を出る事にした。
その後のお風呂は体をシャワーでサッと流してすぐに上がり、寝間着のジャージに着替えた。
ゆっくり浸かりたい気持ちもあったが、晶の事が気になってそれどころではなかったのだ。
(考えないって決めてたのになぁ……)
自分の優柔不断さに呆れながら自室のベッドにダイブした。
(そういえば晶と二人っきりか……二人っきり……二人っきり!?)
私は冷静に考えて気づいた。今、この家には自分と晶の二人だけ。いつもはいる母もここには居ないのだ。
ゴクリ…!
(晶………今頃お風呂よね)
お風呂の晶を想像してみる。すると胸が急にドキドキして来た。
(見たい。母さんが好きになった晶の体を。そして………犯したい)
私は興奮を抑え切れずの理性の糸は既に切れつつあった。
(ふふふ…そうと決まったら早速準備をしないとね)
一方その頃。義理の娘がそんな邪な事を考えているとはつゆ知らず。
晶は一日の家事の疲れをお風呂で癒やしていた。
「ふー……今日も一日終わったなぁ…」
肩まで湯船に浸かって一日の疲れを労う。
(今日も奏ちゃんとお話し出来なかったなぁ……まあ、いきなり余所の男があなたのお母さんの再婚相手ですって言われても、納得出来るわけないか)
晶は義理の娘の奏の事で悩んでいた。自分がこの家に来て早1ヶ月。彼女は晶に対してそっけない。奏の立場思えば仕方がない事なのだが、それでも晶は寂しかった。
(奏ちゃんと仲良くなりたいなぁ…どうしたらいいんだろう…)
最初から義理の父として認めてくれなくてもいい。まずは友達からでもいいから、何かきっかけは作れないだろうか……。
(うーん……駄目だ。全然思いつかないや…)
いくら頑張って考えてもそれらしい答えは出なかった。
(いきなりすぐは無理だよね。少しずつでいいから奏ちゃんと仲良く出来るようにしよう)
心の中で晶は固く誓うのだった。
「ふぅ…そうと決まったらのぼせる前にそろそろ上がろっと」
晶は湯船から上がり風呂場から出た。
(あれ?持って来た筈の下着が無いや……寝間着も見当たらない…)
お風呂から出た晶は体を拭いて着替えようと思った矢先に持って来た筈の着替えを置いたカゴが無い事に気づいた。おまけに脱いだ衣類も無くなっていた。
(奏ちゃんが間違って持っていっちゃったのかなぁ…?)
ともかくこのままでは出るに出られないので脱衣所の扉を半分開けて奏に着替えの事を聞いて見る事にした。
「奏ちゃーん!僕の着替え知らないかなぁ?」
大声で叫ぶが返事は返って来ない。
(どうしよぉ…さすがに裸は駄目だよね?何か着てく物……着てく物…)
脱衣所の中を改めて見渡すも何もない。
(仕方ない……タオルで隠して行こう。奏ちゃんに見られないようにしなきゃ)
晶はタオルを巻いて脱衣所の戸を開けた。
そこからリビングを問題なく素通りし、後は自分の部屋に戻るだけ、なのだが。
その為には奏の部屋の前を通らなければいけない。
(うぅ……どうか開けませんように…)
心の中で祈りながらゆっくりとドアの前まで来る。
開く様子はなく晶はホッと一息つく。
「あとは部屋に戻って着替えるだけだ」
「あら一体何に着替えるのかしらね」
「!?」
背後からの声にビクッと後ろを向くとそこにはジャージ姿の黒髪のポニーテール少女が立っていた。妻の面影がある女の子――本宮奏が。
「か、奏ちゃん……」
「裸で私の部屋まで来て……一体何に着替えるつもりだったの?まさか私の服っていうんじゃないでしょうね」
「ち、違うの!僕の着替えが無くなってって……それでこの格好で……!」
身長差があるせいで見上げる形で奏の顔色を伺う晶。
「ふーん……そんなに着替えたいなら別にいいわよ。あんた女の子の格好似合いそうだし、着替えさせてあげるわ」
奏はそう言うと晶の腕を掴んで引っ張る。
「か、奏ちゃん!!違うの僕は――」
晶は必死に弁明するも奏は聞き入れない。抵抗しようにも力でかなわず無理矢理部屋に引っ張り込まれてしまった。
「これに着替えて」
そう言って奏が手渡したのは黒を基調としたミニスカメイド服と白の下着一式だった。
「こ…これって……女の子の服じゃない!こんなの着れないよ!」
「いいから着なさい。言っておくけど着替えないなら母さんにあんたの事好き勝手言いつけてやるよ」
クスクスと笑みを浮かべる奏。
「うぅ〜〜……………これだけ……だからね……?」
晶には奏に従うしか道は残されていなかったのだ。
身に纏っていたタオルを脱ぎ捨て、まず受け取ったパンツを履こうとする。
(うぅ〜〜……娘のパンツ履くなんて変態さんだよ……あわわ!勃起しちゃ駄目ぇ!)
恥ずかしさで顔を真っ赤にしながらパンツを履く晶。興奮のあまりペ○スが勃起してた。
一方で奏は舐めまわすような視線で晶を見ていた。
(予想通り綺麗な素肌してるわね。女の子みたい♪………ってあら、勃起してる。へぇ顔に似合わず意外に立派なもの持っているじゃない)
奏も晶の体に素直に興奮していた。
「あ、ブラとメイド服は私がしてあげる」
奏は慣れた手つきで晶にブラをつけると素早くメイド服も着替えさせた。