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お義父さんは男の娘!
官能リレー小説 - 近親相姦

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お義父さんは男の娘! 14

そんな中、率先して話掛けたのが鉄雄だった。彼はしつこいぐらい栄司に話しかけまくった。

当初はあまりのしつこさで邪険に扱っていた栄司も鉄雄の熱心な思いに根負けし、友達と認めるようになった。

その後は響と恵とも仲良くなって、彼ら四人組は学校でも有名な四人組となったのだ。

後に鉄雄は恵を、栄司は響とそれぞれ恋愛関係になった。友人の延長戦の付き合いだったのでそれぞれ仲むつまじい友好な関係だった。

そして、卒業を迎える前日。

彼らはある約束を交わした。

【将来、子供が産まれて性別がそれぞれ男と女なら子供を結婚させて友人を超えて家族になろうと】

勿論、一番は子供の意思を尊重する事。約束ではあるがあくまで希望的なものでそうだったらいいなぐらいの軽い気持ちでのものだったのだが――。

この約束が自分たちの運命を変えてしまう。

卒業から十数年後。四人ともそれぞれの生活で忙しく連絡も取っていなかった彼らは偶然それぞれのデート中に街中で再会を果たす。

四人はこれも何かの縁だと、近くの喫茶店で双方の近況を語り合う事にした。
話を続ける内にお互いに子供が、それぞれ女の子と男の娘……失礼、男の子が居る事が判明した。

気分が盛り上がっていたのと昔の話をして約束を思い出し懐かしい思いになった事もあり、約束を果たしてもいいんじゃないかと四人は思うようになった。

そして、今度会う時はお互いの子供も会わせようという事を約束してそれぞれ帰ったのだ。

しかし、約束の日が迫った前日。事故は起きた。

鉄雄が会社の階段から足を滑らせて落下。すぐに病院に運ばれたが、打ち所が悪くそのまま亡くなってしまう。

表向きは不運な事故と発表された。だが、栄司にはこれがただの事故だとは到底思えなかった。

『鉄雄――てっちゃんはふざけるのは好きでもTPOをわきまえる礼儀正しさと状況を見極める注意深さがあったからね。そんなてっちゃんが階段から足を滑らせるなんてボケの時ならいざ知らず、仕事中にそんな間抜けな事するとは全く信じられなかったね』

「ええ、私も恵もそう思ったわ…」

更に疑惑を強めたのは落ちる瞬間、下から階段を登っていたという社員の証言だ。
話によると鉄雄は低い声の男と思われる人物と言い争っていたのを聞いたと言う。内容は「継ぐべきは純血」や「身分をわきまえろ」だのなにやら血筋が絡んできそうな話だったそうだ。

社員は言い争いを不思議に思いながらも特に気にせず階段を上がっていた。しかし、突然話が聞こえなくなったと思った次の瞬間――鉄雄は上の階から落下して来たそうだ。

この話を聞いた栄司はある推測に至り、その日は連絡先を交換。後日社員に証言を求めた。

だが数日後。この社員と連絡が突然連絡が取れなくなり、それから一週間後。港付近の海の上で死体となって発見される。死因は溺死。警察は現場の状況から自殺と断定した。

当時のマスコミは鉄雄の事故と共にこれを連続殺人と騒ぎ立てた………が。何故か一回きりの報道だけでその後は一切報道されなくなった。

栄司はこの一件で完全に推測が確信に変わった。自分の一族――綾小路家が絡んでいる事を。

奴らにとって利用価値のある自分の娘、奏を平民の家庭へ嫁がせるのをよしとせず、鉄雄に辞めるさせるように頼み最終的に強行手段で犯行に及んだと。社員を自殺に見せかけて殺したのも恐らく奴らに違いないと。

しかし具体的な証拠は無く、栄司自身まだ若輩者で家族を養う事だけで精一杯。この状況で公表しても潰されるのが目に見えている。

「だからあなたは数年間は出世する事だけに集中した」

『元々今の仕事自体気に入ってたからね。普段の仕事に更なる努力を重ねるだけだった』

「あなた、さらっと言ってるけどそれ普通に大変な事よ?」

『おや、それは事務所社長の君にも言える事だと思うが』

「私は元々グラビアよりもこっちの仕事がしたかったから苦では無かったわよ。戻って来てくれってエールも貰っていたし」

『ハハッ、さすがは私の元妻だね』

「他ならない親友の為だったから…でも恵は」

『……ああ。残念だが彼女は私達のように冷静では無かった』

愛した夫が事故では無く殺されたかも知れないというのだ。

妻として、恵の中で燃え上がる復讐という名の炎を抑えられるはずが無かった。

「恵はその後すぐ、私達に教えていた住所から引っ越したのよね…」

『気づくべきだったよ。もっと早く彼女の心情を察していれば次の行動が予測出来た』

「恵も自分達と同じだって勝手に考えていた……私達は仕事で多少なり気を紛らわせる事は出来たけど、あの子は自宅で子供を除いたら夫の遺影と面を向けなければいけないんだもの…」

『だが、心の整理もままならないあの時の私達に彼女を説得出来たかと言えば無しだろう。それだけ私達も気が回らなかった』

「うん………」

『最も、そんな理由で納得などはしたくないがね……』

恵はその1ヶ月後。栄司の独自の調査で所在が判明した。無論、綾小路家に悟られぬように細心の注意を払って。

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