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お義父さんは男の娘!
官能リレー小説 - 近親相姦

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お義父さんは男の娘! 13

さすがは私の母と言っておこうか。

「ああ、かわいそうな晶君!貧乳で目つき悪くてドSの奏なんかを好きになってくれたのに……ああ、かわいそう!ねぇ晶君」

母さんはまくし立てるように泣き目の晶に同意を求める。

どう聞いてもコンプレックスを言われた私の方がかわいそうだと思うんだけど。

「僕は…………です」

「ん?」

「……僕は……それでも奏ちゃんが好きです。嫌われても……僕は奏ちゃんが好き……です……ひっぐ……」

「晶君……」

「だから……二人共ケンカしないで仲良くして下さい……ぐすっ…」

「「え?」」

晶の言葉に母さんと私は顔を見合わせた。

「僕なんかの事でケンカしないで下さい……!お願い……します……」

どうやら晶は私に嫌われた事よりも母さんと私がケンカしている方が耐えられないらしい。

(前から卑屈だとは思っていたけど……かなりの重症ね)

そんなこいつだから私は好きになったんだと思う。

女子より女子らしい。守ってあげたくなるような……ゲームや漫画のヒロインみたいなやつ。

毎日私を満足させるお弁当を作ってくれる晶が。

天使のように私に微笑む晶が。

こんな私に優しくしてくれる晶が――好きなんだ。

「てい」

ビシッ

「痛っ…!?」

私は晶のおでこにデコピンをぶちかました。

「いつまでも泣くな馬鹿晶。可愛い顔が更に可愛くなるでしょうが」

「ご、ごめんなさ――」

「ストップ」

謝ろうとする晶の唇を人差し指で塞ぐ。

「私が先に謝る。……ごめんね。私晶の事嫌いじゃ無い」

「あ……」

「大好きよ」

チュっ

前とは違い唇ではなく、今朝晶がしてくれたように頬に軽くキスをした。

「感謝しなさい。私が晶をお嫁にもらってあげるから」

「……うん!僕は奏ちゃんのお嫁さんになるよ」

涙を拭って晶は言う。

「あらツッコミ入れないの?『僕はお嫁さんじゃないよぉ』って」

「いいもん!その代わり奏ちゃんを僕のお嫁さんにすればいいんだから」

「!?…そ、そう」

矛盾した答えなのに不覚にも一瞬ドキッとしてしまった。

(全く…晶のクセに生意気な)

だけど気分は本当に悪くない。むしろ喜んでいる私が居る。

(晶はもう私の所有物だ。誰にもやらないし、絶対に手放すものか)

口にしたら確実に恥ずかしいセリフを心の中で唱え私は――。
晶を抱きしめて温もりを堪能するのだった。

私と晶がその場から母さんが居なくなっていたのに気づいたのはしばらく経ってからだった。


(ふふ。ようやくくっついたわねあの二人)

場所は変わって玄関の外。

母、本宮響は二人に気づかれぬよう気配を殺して出て来ていた。

(さて……あいつに報告しないとね)

響はポケットから携帯を取り出す。ある人物へと電話を掛ける為に。

数回のコールの後にその人物への電話は繋がった。

『やあ我が愛しい響。君から電話を掛けてくるなんて久しぶりだね』

「随分と電話に出るまでに間が合ったようだけど、何かあったの?」

『特に無いよ。話す内容が無いだけに、内容が無いよう…ぷぷぷ』

「相変わらずの酷いダジャレセンスね――あなた」

そう、響が電話を掛けた主は綾小路栄司――元夫だった。

『君、こういうの好きだったろ?夫婦だった頃はお互いに笑いあったじゃないか』

「ええ、好きだったわよ?けど、今はあなたとあなたが言うギャグやダジャレが大嫌いよ」

『………さすがは奏の母だね。奏にも同じような事言われたよ。おまけに石まで投げられてね』

「石?…約束破って奏に会いに行ったんだ」

『まさか。たまたまこの近くに仕事のお得意様のご自宅があってね。帰りに偶然会ったんだよ。まあ、この世から消えて無くなれって言われた時はちょっと泣きそうになったがね』

「仕方ないんじゃないの?奏からしたらあなたは娘を襲った鬼畜親父だと思っているんだから恨まれてるのは当然よ」

『ハハッ返す言葉もないね……それで、そんな鬼畜親父に元妻の君は何の御用かな?』

「あっ、そうそう。奏と晶君ようやく結ばれたわよ。Hして初々しい感じ」

『おお、そうか。それは実に喜ばしい話だ。これであのくたばりぞこないの老人達も黙らせられるだろう』

「ふふっその様子じゃお義父さんとお義母さん相変わらず元気なようね」

『元気過ぎるぐらいだ。息子の私が引くくらいにね……というか私と君は離婚したんだから、あのゴミ虫共はもう無関係。親……いや人扱いする事はないよ』

響は受話器の向こう側から元夫、綾小路栄司の明らかな殺意を感じとった。

「あなた…何度も言ってるけど殺しは――」

『分かってる。そんな事はしないよ。これでも支店長だからね。部下を路頭に迷わせるのは無しだ』

「ならいいけど……」

『心配しなくても君達には迷惑掛けないよ――そうでなければせっかく離婚した意味がまるでなくなるし、彼らにも顔向けできないよ』

栄司の言葉に響は昔を思い出す。

まだ元夫が自分と結婚する前。ちょうど奏くらいの年の頃を。


響には小学生の頃ずっと同級生の二人の親しい男女の友人が居た。

男子は島崎鉄雄(しまざきてつお)、女子は木田恵(きだめぐみ)。

響には他にも友達が居たが、よく好んで遊んでいたのはこの二人だった。

鉄雄は明るくひょうきんな性格でお笑い好き。恵は対象的に静かで引っ込み思案な性格で読書好き。

一見すると合いそうにもない性格だが、響が仲介人の役割も果たしているおかげで不思議と会話が成り立ち、いつの間にか友人と呼べる関係になっていた。

そんな響達が高校三年に進級した時。響のクラスに一人の男子の転校生がやって来た。

名は綾小路栄司。そう、後に響の夫となる人物だった。

綾小路は古来より有名な名で有名企業や政治家と強い協力関係にあると噂されていた一族だ。

ましてや高校三年生という受験の年という事もあり、誰もが彼と関わる事を恐れた。

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